甘さとスッぱさと ... エンレン 感動する夢
プロフィール

lemmmon

Author:lemmmon
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

<< エンレン ブルゾンつくし main 今さらな懺悔に、クイズです。 >>
エンレン 感動する夢
2017-10-31-Tue
「もしもし?道明寺?ああ、やっと繋がった。」
「悪かったな何回もかけさせて。会議が押しちまってよ。」

着信の件数を思い出し頬が緩む。

「また?こないだも時間通りに終わらなかったよね?
NY道明寺の社員って優秀だと思ってたけど…」
「全くだぜ。一人がプレゼンにしくじると、二人も三人もと続くんだからよ。」

こいつにしては珍しく社員への愚痴を吐く。
もっと言ってやれ!
能無し野郎ばっかだから俺らのラブタイムは少ないんだと。

「情けないなぁ… て、それって男の人?」
「あ?男って何がだ?」
「だからプレゼンをしくじった社員よ。男性社員だよね?」
「…いや、最初と三番目は男だが、二番目は女だった。」
「………」
「どうかしたか?」
「…女性社員って… ん、何でもない。」
「何だよ。言ってみろよ。女がどうかしたのか?」
「別にどうもしないよ。ただ…」
「ただ何だ?」
「………」
「だんまりするんじゃねぇよ。黙ってると余計に気になっちまう。言えって。」
「…どのくらいいるのかなって…思っただけ。その会議に参加した女性は…さ。」

女はいないと思ったのか?
そりゃ女だっているに決まってんじゃねーか。
何人くれーだと思ってるんだ?

「………」
「お、思っただけだよ。」
「くくく、そうか。思っただけか。」
「うん。」
「10人くれーだったか?」
「へ?じゅ、10人?」
「おう。」
「10人も女性社員がいるの?会議に参加してる社員だよ?」
「おう。女が10人もいたらまずいのか?こっちは女だろうと野心の強いやつばっかだからな。」
「野心…そっか、そうだよね。あんたのお母さんだって社長だし、女性幹部だっているよね。」
「くくく、秘書だと思ったのか?」
「………」

まただんまりか。図星だな。
女の秘書の存在に何反応してんだよ…

ちっといじめてやるか?

いや、ここでいじめるとケンカになっちまう。
だったらここは…

「心配するな。俺が愛してるのはお前だけだ。何人女がいよーとよ、お前じゃなきゃ俺は振り向かねぇ。お前以外は女じゃねーんだよ。」
「…うん。」
「不安そうな声だな。抱きしめて安心させてぇよ。」
「…うん。あたしも…してほしい。」

!!!!!


ガバッ




「ちっ。」

執務室じゃねぇ。




だんだんと意識が覚醒していく。
司は飛び起き上体のみを起こしたまましばらく呆然としていた。
辺りはまだ暗いが間接照明が部屋を柔らかく照らしていた。
視界に入るのはシーツの波。寒色系のシーツは半身が何かに沈んでいるようだった。だが抜け出せないとは思わない。その証拠に気だるさなどは感じなかった。

夜中に目を覚ましたのは何日ぶりだろうか?
悪夢を見た後のようにもう眠気はない。
だが今見ていたのは悪夢ではないはずだ。
飛び起きた衝撃で直前まで見ていたものが飛んでしまったが、残っている感情は悪いものではなかった。

むしろ良いものだと思える。
だんだんと高揚感が高まってきたからだ。


「執務室じゃねぇと思ったな。なんでだ?」

昨日の記憶をたどっていく。

「昨日、何か…」



やべぇ。ニヤケが止まらねぇ…


司は昨夜愛しい女から電話がかかってきた事を思い出した。
腹立つくらい素直じゃねぇ女。
困らねえようにと自分で稼いだ金を使えるようにカードを渡しても悪いからと使いやしない。
TV電話を渡しても寝ていて繋がらない事も多かった。
それなのに俺が忙しいからとかけ直す事もしない。

そんな女がかけてきた電話。
しかも急な要件があった訳でもない。

「そうだ。動画!そろそろ届く時間じゃねぇか?」

司はSPから届く報告に気づいた。
ベッドサイドからスマホを手に取ると、時刻は午前4時52分だった。

「ちと早ぇか。(PCを)立ち上げといてシャワーでもすっか。」


浮き足立ちながら寝室を出る。
鼻歌まじりでシャワーを済ませ、PCに向かうとジャストタイミングでアイコンにnewと表示された。

「きたきた。」と動画を再生していく。
しかし司が見たかった場面が編集されてなかった。

スマホを手に取り耳にあてる。


RRRRRRR…RRRRRRR…RRRR


「はい、たけお…」
「おせぇっ!!」
「す、すみません。ご用件は何でしょう?」
「今朝の動画を見た。あいつは昨夜俺に電話をかけてきたが、その映像がねぇ。そっちの時間で朝の9時頃だ。オフィスを離れて電話したに違いねぇ。人のいないところから電話してるはずだ。その時間あいつに付いてたやつと代われ!」
「はいっ。少々お待ち下さいっ。」

デスクを指で叩いて司は待った。
高速で響く指の音に受話器の向こう側は焦らされていた。


「お待たせ致しました。満井と申します。その時間を担当しておりました。」
「おう。で、あいつはどこにいた?」
「は、はい。牧野様はオフィスでのミーティングを終えるとレストルームに向かい、その後テレフォンブースで通話した後オフィスに戻っております。」
「テレフォンブース?」
「はい。各階に儲けられている防音の個室です。壁は半ガラス張りになっており音は漏れませんが姿は目視できます。なのでてっきり業務の通話だと思っておりました。」
「………」
「司様?」
「それだけか?あいつが電話したのは。」
「は、はい。オフィスではずっとPCに向かっておりました。牧野様を追ったオフィスのカメラにもそのように録画されてます。」
「そうか… 分かった。」
「あ、あのそのテレフォンブースをとらえた画像も必要でしたら取り寄せます。そのブースは安全管理上の目的でカメラが設置されているはずですので…」
「ああ、頼む。」
「へっ?」

ツーツー

SP満井が頼むという言葉に呆気にとられる間もなく司は通話を切っていた。

報告された恋人の行動をすぐに飲み込めない。


あのくそ真面目な女が堂々とサボったというのか?


テレフォンブースがどんなところかは司とて知っている。オフィスの真ん中にあり、皆の視線を集めるのだ。そうする事で隠れた不正を防いでいるのだが…


そんな場所で本当にあの女が自分に電話してきたのか?

同僚の目の前で堂々とサボったという事か?

確かに真面目な女だ。初めてとあって誰も疑わないだろう。

しかしそれはあの女のポリシーに反するはずだ。
 
腹立つくらいのくそ真面目さ。そんなポリシーにだ!





しばらく呆然としていた司だったが、徐々にある記憶が蘇ってきた。

先ほどまで見ていた今朝の夢だ。


「…そんなに抱きしめてほしいのか。」


開いた口のまま首を振り、瞬きの回数も増えていく。


「マジか… んなに、俺が恋しいのかよ…」


口に手をあてる。

司は感動が止まらなかった。


「やべえ、涙が… いや、これは目から出る汗だ。目から汗かいてる場合じゃねぇ。」


司の目に意志が戻った。
野獣とも狩人とも違う、もっと別の意志が。


「こうしちゃいられねぇ。これ以上この俺様が愛しい女を放っとくなんてできやしねぇ。…待ってろよ。」





にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村


イラストのクイズ、みなさん分かりましたか?
コメントが少ないってのもありますが、まだ答えは出ていません。
なのでヒント💡
私の書いたお話じゃありません。
ちゃんとソファーで司が寝てるお話ですよ。
さぁ、どこかなぁ?
( *´艸`)
関連記事
スポンサーサイト
ショートストーリー cm(2) tb(0)
Comment
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
Trackback
この記事のトラックバックURL
http://lemmmon.blog.fc2.com/tb.php/356-f56bc4e1
| |