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甘さとスッぱさと ... とばっちり 3
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とばっちり 3
2017-12-22-Fri
※この作中に出てくる人物Aは架空の人物です。ブログをしている設定ですが、ブログを書いている人物の人物を指している訳ではありません。
その事を理解して読み進めて下さるようお願いします。





バイトに出るとAさんがいなかった。


聞いたらシフトを変えたらしい。


なぜAさんがシフトを変えたのか他の人に聞いても理由は分からず、ただ静かだったと言ってた。

新しく入った人(女子大生)も特に何も感じてないらしい。


不思議に思ったが、これでバイトを変える必要もないのでつくしは深く考えなかった。



こうして数日が経った頃、バイトへ向かう途中に先月バイトを辞めたおばちゃんに会った。(おばちゃんが辞めた理由はAさんに腹が立ったからだ)



「へ?」

「それでしばらくはましになったんだけどね。やっぱり元に戻りつつあって、拍手も減っていってるわ。」

「そのましな話ってのはいつ頃ですか?」

「え? そうねぇ…確か10日くらい前よ。少女漫画みたいな内容だったけど、珍しくまともな恋愛書くようになったと思ったから覚えてる。」


そう言っておばちゃんは自分のスマホをつくしに見せた。



「これ…」と絶句するつくしにピンとくるおばちゃん。


「ひょっとしてこれ書いたのつくしちゃん?」と聞き、固まるつくしに「そういう訳だったか。」と一言。



「なんで気づかなかったの?」

「Aさんシフトを変えたんです。だから話しなくて。」

「あー、これやったからだ。」

「えっと、あたしすっごくダメ出しされたんですけど、なんで使ったんですかね?」

「そりゃ、ほら見ろって感じだったんじゃない? でも予想外に受けたもんだからそのままパクったのね。同じように書いて拍手をもらったから続けたけどボロが出たってとこでしょ。」

「ボロ…」

「文才ないからね。所詮パクりはそう長く続かないわよ。でもそうと分かればつくしちゃん気をつけないと。」

「へ? な、なんでですか?」

「まだパクったの気づいてないと探りを入れてまた書いてって言うかも。」

「え? あたしやりませんよ。気づいたし。」

「いや、どうでるか分からないよ。普通じゃないからね。押しきられるかも。対策考えてた方が良い。」



「はぁ…」と曖昧な返事をしておばちゃんと別れたつくし。

対策と言っても何も思いつくはずもなく、うつむいたままコンビニの上着を着てシフトに入ると目の前には…



「ひぇっ、Aさん!!」

「久しぶりぃ~ つくしちゃん。卒論は終わった?」

「は、はあ… お、終わりましたが…」

「そ、良かったわね。ところでこないだつくしちゃんも小説書いたじゃない? あれ、よくよく読んでみると初心にかえってなかなか良いなぁと思えたのね。だからまた書いてみない? 私が検索してみるから。」

「検索? 何をググるんですか?」

「いやぁねぇ~ とぼけないで良いのよ。私に任せてってば。じゃ、また書いてきてね。待ってるから。」

「は? 書きませんよ。何言ってるんですか?」

「いらっしゃいませ~」


“添削”を“検索”と素で間違えたAさんに強引に押しきられたつくし。

なぜこうなったかも分からぬままバイトを始めたのだが、バイト中もAさんにはしつこく絡まれる事になった。


それこそこれまで以上に。


Aさんにイライラしながらもお客様には迷惑をかけられないと耐えたつくしは、おかけでパクられている事を知ってるとも言えず、途中からはAさんの話を適当な相づちで聞き流していた。


すると調子に乗ったAさんはパクった話を勝手に添削し始め、とんでもない事を言い出した。



「つくしちゃん、御曹司との恋なのは良いけど漬物屋は駄目よ~ 御曹司にするならF4くらいに格上げしなきゃ。つくしちゃん道明寺様が好きなんでしょ? 彼氏が天パだなんてF4では道明寺様だけだものね。」


なっ!っと口をパクパクさせるつくし。

設定を真逆にしたものの髪型くらいは良いだろうと、唯一の正解をAさんに結びつかれてしまい馬鹿正直に反応してしまった。


Aさんはそれをまた良いように捉える。


「私もF4では道明寺様だわ♡ 完璧よね。どんな男でも太刀打ち出来ない美貌に気品。男だけじゃなく女だってそう。どんな美人だって彼の隣にいれば霞んで見えるの。だからこそ私の理想にぴったりなのよね~」


(は? 理想?)


「だって私の小説に出てくる人って愛し方もちょっと強引じゃない? 単なるイケメンでは犯罪に見えちゃうけど、」


(いや、イケメンじゃなくてもあんたの話はDVだし、普通に犯罪だし。)


「でも道明寺様なら赦せてしまうの。ううん、赦せるじゃないわ。そう願ってしまうのよ!」


(願う? 犯されたいって言ってるの? 理解できん。)


「だからね、つくしちゃん。初な恋も良いけど、奪われる恋を書くともっっっと良いと思うの。読者もそれを望んでいるわ!」


(奪われる… 犯される恋だろーが… 望んでいる読者なんて誰もいねーよ…)


「さぁ道明寺様に抱かれる妄想をするのよ。ラブシーンは妄想から産まれるの。うふ♡ 私もいつも妄想しているわ。じゃ書いたら見せてね。また検索(添削)してあげるから♡」



そう言って投げキッスするAさん。


つくしは鳥肌が立っていた。


そしてAさんが道明寺に抱かれる妄想している事を理解するや、それは悪寒へと変わっていく。


頭では司がAさんを抱くなんてありえないと分かっていても悪寒はなかなか収まらず、働いてて動いているにも関わらずつくしは鞄から秘密兵器(寒さ対策)のビックカイロを背中に忍ばせ、ガタガタ震えながらバイトを乗り切ったのだった。

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