甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て35
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素肌にシャツを着て35
2016-09-14-Wed
桜子との待ち合わせは、午後1時からだった。

携帯を壊すというハプニングがあったものの、まだ時間に余裕があった。

つくしにはあまり悲壮感がない。つまり危機感もなく、時間まで少しあるから、ウィンドーショッピングでもしようかと考えていた。

ふと書店が目に入る。見たくない雑誌もあるが、そればかりではない。つくしはフラフラっと店内に入っていった。

女性ファッション誌のコーナーに立ち、バック付きの雑誌が目に入る。ブランドとコラボした商品で、職場でもことみが持っていた。

「可愛い。ひとつ買いたいなぁ。」

ブランド物をこうやって手にするのは庶民的で、つくしは嬉しかった。

アレコレ目移りして中々決めきれない。つくしは三つの候補から一つに絞っていた。
ようやく(かなり妥協して。まだ他のも未練があるが一つと決めていた)購入すると、桜子との時間が迫っていた。というか、今から行くと完全に間に合わない。

「あっちゃー」

とにかく急げと、つくしは電車に飛び乗ろうとするが、運悪く目の前で電車は行ってしまった。次発の時間を見ると7分後だ。この都会でこんなに待つの?つくしは今日の自分の運の無さにげんなりしてしまった。

***


その少し前、桜子の方は、時間通りに着こうと邸を出るところだった。

プルルルル・・

「はい、桜子です。道明寺さん?どうかされましたか?」

***


「お掛けになった電話番号は現在電源が入っていない状況か、電波の届かない場所に・・」

桜子は焦っていた。いくらつくしに電話しても繋がらないのだ。

先ほどの電話は司からで、つくしが行き先も告げずに出かけ、携帯電話も繋がらない。携帯のGPSも機能していないとかなり焦っていた。桜子が自分と待ち合わせしていることを告げると、少しホッとしたようだが、今度はそのことでキレた。勝手につくしを呼び出すな。何かあったらどうするんだと、司の逆鱗に触れた桜子は驚き、ひたすら謝っていた。

なぜ、司がここまで過保護になるのか疑問に思いつつもつくしの身を案じ、待ち合わせ場所に急いでいた。

***


待ち合わせ場所に着き、桜子はつくしを探すも姿が見えない。

桜子は最悪の状況を考え顔面蒼白になるが、深呼吸し冷静に冷静にと努力していた。

「ただ、遅れているだけかもしれない。なにせ先輩だもの。携帯だって、電源が入ってないだけかもしれない。」

じゃあ、GPSは?と疑問が生じるがそれは無視した。とにかく冷静にならなければ。

道明寺家のSPだろうか、目が合った。あちらも待ち合わせを知り、つくしを探しているようだ。

何故?

冷静さを取り戻した桜子は何故そこまで司が過保護にするのか訳が分からなかった。

20分ほど経った頃、SPの様子が変わった。
どうやらつくしが到着したらしい。

パタパタと息を切らせ走ってくるつくしの様子を桜子はとらえた。


はあはあはあ

「さ、桜子、はー、ごめんっ。遅れた。はっ、はー」

「・・・・何があったんですか?」

「へ?  何もないよ。書店に立ち寄っちゃって、雑誌どれにしようかと迷っちゃってさ。はあはあ」

「携帯電話はどうされました?」

あーと、つくしはバツが悪そうに、壊れた携帯を見せた。

「はは、ついてないね。」


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