甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て36
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素肌にシャツを着て36
2016-09-14-Wed
つくしと桜子はカフェの中に入り、落ち着くことにした。

桜子が外を見るとSPが警戒していた。

何故?まだ何かあるの?

桜子が疑問に思っていると、黒塗りのリムジンが見えた。

とたん桜子の表情が曇る。

「桜子どうしたの?」

桜子は無言で外を指差す。

「げっ!」

***


司がカフェの中に入ってきた。

普通ならば、モデル並みのイケメンの登場に色めき立つであろう店内も、今は触らぬ神に何とやらで、異様な空気になっていた。

「仕事は?  どーしたの・・かなぁ。」

つくしは語尾が弱くなる。

司の表情はそれこそ極悪非道で、額には青筋が何本も立っていた。

「おめー、俺の仕事邪魔してるって分かってんのか?」

「もうちょっと声のトーンを上げて欲しいなぁ~」

「ああ?」

「何でもないです。」

つくしは居た堪れなかった。司の怒りは最高潮だ。下手なことを言えば、周りにどんな迷惑が飛び火するか分からない。つくしはキョロキョロしていた。

「周り気にすんなよ。おめーと話してんのは俺だろ?」

「う、うん。」

再び無言になる司。その圧がつくしにかかる。

「ふぅ。・・・おめー今日はもう帰れ。うちで大人しくしてろや。」

「はい。」

つくしは小さくなっていた。


「道明寺さん、私先輩のマンションにお邪魔して宜しいでしょうか?」

「あ、来て来て。うちで話そうよ。」

つくしは桜子誘うが、司は桜子を睨んだ。

「ちょっと、何で桜子を睨むのよ。今日のはあたしがいけなかったんでしょ。桜子はただのトバッチリじゃん。」

司はつくしをチラッと見て、何かを考えた様子で無言になり、しばらくして、

「好きにしろ。帰りはSPの車を使えよ。・・夜おめーんちに寄るからな。」

と、怒りをまき散らしながら出て行った。

司が出て行ったとたんに変わる店内の空気。

「はぁー  何であいつはあんなに怒るんだか。」

「ただの過保護じゃなさそうですね。」

うん。と答えたつくしだが、さほど気にして無いようだ。そのことにも桜子は気になった。

***


リムジンの中、司は不機嫌だった。

つくしの無事が確認されたはずなのに、ある事が気になり、苛立ちを抑えきれない。

「三条は気づくだろーな。ってことは、あいつも・・・  チッ。・・・クソッ」

***


SPの車でつくしのマンションに向かうつくしと桜子。

いつものハイブリッドカーだった。

「すいません。ご心配をおかけしました。」

「いえ、ご無事で何よりです。今日の担当者の連絡先は聞いていませんでしたか?」

「あ、いえ知ってます。確か今日は佐竹さんですよね。」

車中SPとは和やかな会話だった。

「どうしたの桜子?」

「いえ、何だか不思議な感じでして。セレブと庶民の融合っていうか、先輩に馴染んでますね。」

「融合って何よ。」

「乗ってる車、ハイブリッドカーですよね。でも、ハイクラスじゃない。庶民でも手に入るものです。ま、道明寺さんなら何かしら改造してそうですけど。」

「えー改造してるのかなぁ?でも、確かにリムジンは嫌だからこれならって言ったら、アッサリ聞いてくれたんだよね。」

「リムジンが嫌?」

「あ、通勤でね。送ってもらってんの。」

「先輩よく受け入れましたね。」

桜子は驚いた。つくしならば公共交通機関を使いそうだし、そもそも司所有のマンション暮らしもつくしは突っぱねそうだ。

「うーん、そうだね。なんか、強引に勧められちゃって、全部あたし折れちゃったんだよね。確かに何でだろ?」

つくしが大学を卒業してから、桜子がつくしと会うのは初めてじゃない。ただ、前回は滋のマンションで会ったし、秘書課に配属されたことだけしか話さなかった。

「やっぱ、あいつが忙しいからあいつに合わせろって言うのを聞いちゃったのかな。あたしって、甘いね。」



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