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2019
09.09

Sweet Little Devil 2 ~lemmmon ver~

komaさんからいただいたお話のつづきです。









_何が寝かせねーよ。

なんっって卑猥な台詞を、フェロモン撒き散らしながら言ってんのよ!!


ったく。

この男は自分が特別な存在だと分かっているから、どこで何をしようが全くお構い無しなのよね。

そして周りもそんな男を止めることはしない。つーかできないし!


だいたいあんた、さっきあたしにプロポーズしたんじゃないの?

それもいきなりなんだけど、なんでその後にベッドインするよーな口説き文句を口にするのよ!

これじゃあ、あたしはプロポーズされた女じゃなくて、たんに持ち帰りされる女になってない?

いや、あたしはそんな尻の軽い女じゃないから!

そうそう股の緩い女だと思われるなんて冗談じゃないわ!!




「お前の股は緩くねーよ。」
「は?」
「口に出てる。」
「マジ? なら丁度良いわ。あんた、あたしに何が言いたいの? 結婚したいの? それともたんにあたしと寝たいだけ?」
「どっちもだ。お前と結婚してーし、お前と寝て抱き潰してぇ。」
「はあ?! ふざけるな!」
「ふざけてねぇよ。至って大真面目だ。」
「あたしはあんたとまだ結婚はしない! それに抱き潰すなんてもっての他だ!!」


パーティー会場の真ん中
(実際には会場の中央からやや後方。だが司のいる場所が会場の中心という意味では違いない。)
参加者全員の視線を浴びる行動に、つくしは羞恥心から我を忘れ、呆気にとられるあきらを横目に、司にとって食いかかった。

当然周囲の招待客も呆然とする。
あの道明寺司に信じられない暴言を吐いているのだから。
しかも道明寺司にプロポーズされていたというのに。


司は先ほどまでの蕩けるような笑顔から一転真顔になっている。

観衆はつくしをなんて愚かな女なんだと思っていた。
(あきらは呆れ、類は肩を震わせて笑っていた。)


カツッ

そこへひとりの女が司とつくしの間へ割り込んで来る。


「牧野さん、あなた非常識にもほどがありますわよ。」

司が目線だけ少し動かし、つくしが顔を向けるとそこには尾崎絢香が立っていた。

「場所をわきまえなさい。司さんに恥をかかせるなんて、あなた彼女失格だわ。」

尾崎絢香は怒りを滲ませながら、つくしに詰め寄った。

尾崎絢香にはこの場面はラストチャンスだったのだ。


だが、


「非常識? 道明寺に恥をかかせる? 絢香さん。あなたもいい加減にして下さい。」
「えっ?」

つくしはギロッと絢香を睨み、つくしに睨まれると思わなかった絢香はその迫力にたじろいだ。

「あたしは道明寺だから何でも許されるとは思っていないから。今ここでプロポーズしたからって、その雰囲気に流されないし、だいたいプロポーズしてんのに、ベッドに行こうぜって可笑しいでしょ? あたしを何だと思ってんだっ。あたしはそんな安い女じゃないのよ!」
「なっ… で、でもせっかく司さんが言って下さっているのに。」
「せっかく司さんが? 道明寺だったら何でも良いって訳? あんたそれって、道明寺のことも馬鹿にしてるって分かってる?」
「えっ? えっ?」

つくしの迫力に絢香は言い返せなかった。
そもそも今までつくしにそんな風に反撃などされたことなかった。

「この男は、あたしじゃないと扱えないのよ! 色仕掛けや胡麻すりなんかで上げようったって、それが普通だと思っている男には何にも響かないの!」
「色仕掛けって、私はっ…」

突然、絢香がガクンッと膝から崩れた。

急なことに驚くがつくしが何とか体勢を崩しながらも絢香を抱き止める。


その時司は会場の奥に視線をやっていた。

そこにはとある初老の男が同年代の男と談笑していた。


「ちょっと、道明寺、力を貸してよ。」
「あきらがいるだろ。」
「そうだった。美作さん。」
「あ、ああ。悪い。」

あきらに抱えられた絢香は意識はあるもののボーッとしているようだった。

「どうしたの突然。」
「さぁな。俺が知るか。」
「とりあえず絢香さん、送らなきゃね。道明寺、送って行ってよ。」
「あきらにさせとけ。」
「司、お前と仕事してるんだろ。」
「そうよ。道明寺、美作さんは何の関係もないわよ。」
「持ち帰いりゃいーじゃねーか。あきら、女好きだろ。」
「俺にだって好みはある。それにこんな女に手出すほど、落ちぶれちゃいねーよ。」
「こんな女って、美作さんも結構失礼だよ。絢香さん、普通に美人じゃない。」


つくしだけが絢香がなぜこうなったのかを分かっていなかった。

司は顎でSPを呼び寄せ、絢香を送って行くように指示をする。

絢香は観衆の目に晒されながら会場を後にした。

観衆は絢香の退場シーンに一時目を向けたが、やはり気になるのは司をはじめとするFlower4の存在。総二郎こそいなかったが、いつの間にか類まで集まってきていた。


「あれ、類。」
「牧野、相変わらず男前だね。」
「は? 何よそ…」

司がつくしを片腕で引き寄せた。

「何よ、道明寺。」
「悪ぃ。確かにお前の言う通りだわ。プロポーズするのにあの言い方はねぇな。」
「そうね。今までで一番最悪ね。」
「反省するわ。でまた改めてするからよ。」
「ん。分かった。あ、花束とかいらないからね。指輪もなくていいし。」
「どっちもプロポーズにはマストアイテムだろーが。」
「あんたどっちも今持ってないでしょ。」
「まーな。」
「それは今回の唯一の良かった点ね。今度もそれはお願いね。」
「今度って、お前、それやりゃプロポーズ受けるって訳じゃねーだろーが。」
「あはは。それは言えてる。」
「ったく。」


和やかなF4のムードに、観衆はつくしの存在をクローズアップする。

F4の中にあって彼らに受け入れられ、物怖じしない性格は己に置き換えてそうそう出来ることではないからだ。


そんな観衆の目を気にすることない彼らは、ほどなく会場を後にする。

だが司だけは出口付近で振り返り、初老の男に目配せをした。


「んじゃあな、司、牧野。」
「牧野おやすみ。またね。」
「おやすみなさい。」
「じゃーな。」


それぞれがリムジンで帰路につく。

二人は知っていた。

野獣がリムジンに乗るまで、爪を隠していたことを。




「ちょっ、ちょっと、道明寺!」






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あれ? Rにたどり着けなかった。
またまた、つづく?
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コメント
…ムフ💕
珍しくこんな時間に起きてたら、見っけ!

レモンさんありがとうございます(*´艸`*)♪
つくしもカッコよくて、でもやっぱ鈍感で(笑)
類と一緒にツボった~(((*≧艸≦)ププッ

ふふふ…。
そんな気になるつくしちゃんのセリフで終わったら…
komaでなくとも皆さんだって言わずにはいられないはず。

では皆さんご一緒に。

おかわり~!(´▽`*)
komadot 2019.09.09 22:39 | 編集
このコメントは管理人のみ閲覧できます
dot 2019.09.10 19:34 | 編集
まぁ、想定内なんですけど(笑)

komaさんにしては遅くまで起きていましたね。
素早い反応にビックリしました。
ちなみにPingしたとはいえ、ブログ村の反応も早くてびっくりした。

つづき、もう少しで書けそうです。
ええ。がっつりRになってますよー
ちゃんと夜読めるように更新しますね。
お布団の中でムッツリしちゃって下さい。

にししししし。
(σ≧▽≦)σ
lemmmondot 2019.09.11 10:05 | 編集
ふふふ◯リーさん。
アホカさんも気になりますか?
実はlemmmon、ブラックな司、けっこう好きなんです。
いやつかつくさんの大抵はそうだと思うんですけどね。

なのでそんなブラックも書いていけたらと思っているのです。
けどブーイングが来ない程度にしないと。

お友達の書き手さん曰く、私テンション上がると何でも書いてしまうそうなので。

気をつけます(笑)
(* >ω<)
lemmmondot 2019.09.11 10:11 | 編集
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