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2020
05.03

愛の巣 ~lemmmon ver.~

Category: イベント
神尾先生のインスタグラム素敵イラストから。
私もお話書いたよー
(* ´ ▽ ` *)
よろしければ、読んで下さいませ♪











朝日が照らす室内で、つくしはため息をついた。

昨晩、帰宅の遅かった恋人は目の前でぐっすりと寝ている。
その厳しい立場から、優しく起こしてあげたいとつくしは思った。

しかしこの男起きない。

はじめはゆすってみた。

だが起きない。

次に頬をぺちぺちと叩いてみた。

それでも起きない。

なので頬を引っ張ってみた。つねってみた。瞼をむりやり開けてみた。

それでも起きないので、鼻と口を押さえたら勢い良く顔を背けてぶはっっと息を吐かれ何事もなく寝つづけたので、つくしはかつてのメイドだった自分を思い出した。


この男を起こすのには理由がある。
起きて用さえ済めばまた寝ようが構いやしないのだが、この男起きるまでが大変なのだ。


「ふう...」

力技で起こせば、さすがにこの男といえども起きるだろう。
仮にそれで怒ることがあっても、自分ならば本気で怒ることもないはずだ。

けれどそれはしたくないとつくしは思っている。
離れ離れになっていた期間が長かった分、つくしはこの男を甘やかしたいのだ。

「どうにか起きないかな。さすがに仕事のメールが来ているんだから無視はできないし。」

つくしが起こそうとした理由。それはAIからメール着信のコールだった。
男には敏腕秘書がいるのだが、その男AIの利便性ばかりで滅多なことでは電話をしてこない。
つくしと一緒なのを邪魔しないようにとの配慮もあるのだろうが、
本音のところではやっかいごとの一つをつくしに押し付けただけなのかもしれない。


それはそうとして、つくしは男を起こすために男の五感を刺激するものを考えた。

一般的には音だ。耳障りな音を大音量で流せば起きるかもしれない。
だが、これは採用できない。
今の自分は24の女子である。
L.A.での淑女修行に耐えた経験を恋人の前とはいえ、簡単に外すのは本番を想定するとマイナスにしかならない。だったらさっきの窒息はどうなのかと思い出し、ひとり反省する。

瞼をこじ開けても起きないのだから、目はダメだし、嗅覚を刺激するもの...
香水は嫌いだし、冷蔵庫にあるもの…
ねぎはダメだな。あの失敗がよみがえる。おばあちゃんの知恵とはいえあれはあかん。(なぜか関西弁。ツッコミとは言えば関西弁だよね。)
ならば、納豆、にんにく、、


うん。嗅覚も却下しよう。

あとは味覚に(食べ物は誤飲したら危ない)、、、触覚。

ゆすってダメで、ぺちぺち叩いても、つねってもダメだった。

五感使えないじゃんと、つくしがそんな思考に陥っていたところで、ふと顔を上げるとある一点に目が向き視線を逸らせなくなってしまう。

…….

確かにあれを刺激すれば起きるかも。
いやもう起きているんだけど、いや起きるの漢字が違うか。
ってそんなことどうでもいい。

つくしは悩んだ。
淑女か痴女か。

対外的には淑女だが、この男はつくしに痴女を選択するよう求めるだろう。なぜならこの男も健全な、いややや健全すぎる性欲を持っているからだ。
1度の回数を何回にするかで揉めたのはつくしの記憶に新しかった。
つくしもこの歳になりそれなりに知識も性欲も身につけた。
だがしかし、過度の快楽は身の破滅をもたらす。それゆえつくしは気絶するほどの行為を頑なに拒否したのであった。それゆえ行為の回数も制限にかけたのだった。

だからといってその行為自体が嫌な訳では決してない。

つくしは最後に愛し合ったおとといの夜のことを思い出した。

「じゅ、10数えるまでに起きたら、えっ、、ち、したげる、、」


語尾が小さくなったにも関わらず、男の目がカッと開いたのは言うまでもなかった。






◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


それから2時間後、司はタブレットの電源を切りつくしの姿を探す。

つくしはキッチンにいた。


「何してんだ?」
「見てわかんない?じゃがいも剥いてんのよ。」
「わざわざ料理するのかよ。持ってこさせりゃいーじゃん。」

話しながら近づき、つくしを抱きしめた。
人肌が気持ちいい。

「もー、邪魔なんだけどなぁ。」

つくしは言葉こそ邪険にするものの、決して司の手を払おうとはしない。
それが司の頬を緩ませた。

「あんた手料理食べるの久しぶりでしょ。だからいいじゃん、たまにはさ。」

そう言って首を傾げるつくしの顔が可愛すぎて、司は思わず破顔した。

するとつくしは顔を真っ赤にしてしまう。


「その顔はやべぇ...」
「へっ?」
「お前、その顔は襲ってくれって顔だぜ。」
「おっ、おそ?いやいや、おそって欲しくないから、第一あたし今料理中だから!」
「くくっ。」

つくしの必死な顔に司は笑いをこぼす。
つくしはむっと頬を膨らました。

「もう!ほんとに邪魔すんな。」
「邪魔してねーだろ。つうかよ、そこは目を閉じるとこじゃねぇの?」
「目?なんでよ。見えなくなる、、じゃん。」

男はわかってない彼女に行動で示す。

彼女は唇が離れてようやくその意味を理解した。



「…もう一回いいか?」
「…うん。」

「もう一回。」
「うん。」

「もう、」
「じゃがいも剥くから。」

つくしは真っ赤になりながらも視線をじゃがいもへと戻し、司は舌打ちした。
けれど顔には笑みが浮かんでいた。


司はつくしを抱く腕を緩めぬまま、右顎をつくしの左頬にすり寄せる。
タブレットを見ていた時に気づいたのだ。

「ちょ、、痛ったいんだけど。剃り残しあるなら、剃ってよ。」
「メンドー。」
「面倒ってゆーな。あっ!どこ触ってんの!」
「いいじゃねぇか。減るもんじゃねーし。」
「じゃがいも剥いてるんだってば。指切っちゃうって!」
「ちっ。しゃあねーな。」
「しゃあねぇなら、離しなさいよ(怒)」

つくしに睨まれても手を離すつもりない司は、とりあえず直肌を目指した。

しかしエプロンが邪魔をする。


「……」
「……」

エプロンを(破く以外で)攻略したい司と、司の意図が分からないつくし。

お互い黙りあってしまうが、結局はお互いが譲り合った。


「まぁ、触るくらいならいいよ。百歩譲ってだけどね。」
「いいのか?」

思いがけないつくしの許可に、司は本気で驚く。
つくしの甘やかしにまだ慣れてないのだ。

「へっ?う、うん。触るだけでしょ?も、揉まないでよ。指切っちゃうから。」
「おう!危ねーからな。」

ニコっと司が返すが、とんでもないことを口走る。

「それにちゃんと乳首は摘まんでねーだろ?」
「いっ!!」



鮮血に染まるじゃがいも。


キッチンに二人の慌てる声が響く。


「もう!あんたが乳首なんて言うから、切ったじゃないの!」
「関係ねーよ。それに胸揉んだら乳首攻めるのは上等手段じゃねーか。」
「イントネーションがおかしい!常套手段ね。あんた上等って思ってるでしょ。」
「間違ってねーだろ。」
「間違ってるわ!言葉使いも。あんたの考え方も!触るだけって言ったでしょ。乳首なんか攻めるな!」
「攻めてねーよ。我慢してた!」
「じゃあ、なんで怪我したのよ!」


そこでつくしはハタと気づいた。


「コホン。とりあえず乳首って言わないで。意識するから。」
「…意識するか。」
「意識しない。間違えた。はっ、恥ずかしいから、よ!」

さらに真っ赤になって司を睨むつくし。

上目遣いなその顔は司を煽る以外のなんでもない。



が、鈍いつくしも流石にそれには気づいた。


「ゆ、指切ったから、救急箱取って来てよ。」
「…おう。」

司はキッチンを離れて行き、つくしもキッチンペーパーで血を拭き取る。

まだドキドキしているものの、司が離れたことでようやくつくしは一息がつけた。



「はぁ。」


それしか言葉が出てこない。 
つくしは漏らした言葉にため息?と自問し、すぐにううんと否定する。

つくしの口角は上がっていた。

「手料理じゃない、あいつはスキンシップしたいんだな。」


つくしは、司の甘える様を思い出した。


「ふふふっ。」



つくしはくすくす笑いながら、昼食をどうするか考えていたら、ドアの向こうで司の張り上げた声が聞こえる。どうしたんだろう?



「…へ?救急箱、無いの?」

司はスマホを耳にあて、こめかみをヒクつかせていた。

「いや、あるにはあるっつうんだが、どこにあるんだか中々言わねぇんだよ。」

クソッと不機嫌を露にする司。
それじゃ、電話の向こうのメイドさんは萎縮して余計に伝えられないだろう。
いや、単に向こうのホウレンソウの欠落か。


ふむとつくしは納得して、部屋を見回した。
ここでソレが置いてあるなら、怪我をするのはキッチンくらいだろう。



「道明寺、あったよ。」


キッチンからひょっこり顔を出して、つくしが救急箱を差し出す。



呆れた司がスマホをしまい、こちらに向かってくる。

手当てはドクター道明寺にやってもらうかと、つくしは方眉を持ち上げた。











この後は皆さんが想像して下さい。投稿久しぶりなんでこれでギブアップです。( ;´・ω・`)
ちなみに指の切り傷は幅6mm、深さ1mmです。

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イベントにお誘い下さったつかつくさんたち、ありがとう。甘くなってるかしらぁ?
*。・+(人*´∀`)+・。*
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dot 2020.05.03 18:55 | 編集
◯リーさん、こんばんわ。
愛の巣 lemmmon ver にコメントありがとうございます。

そうですね。
新型コロナウィルス、ここまで大変なことになるとは思ってもみませんでした。
私の住む県では感染者が100人を越えているのですが、私の住む島はまだゼロを保ってます。4月には絶対出るだろうと覚悟していましたが、まだなのでひょっとしたらこのままゼロかもしれません。
私のお仕事も確かに医療ですが、小さなクリニックなので、まだそこまで大変という訳ではありません。なので気を揉んでいるのは仕事よりも子どもの学校のことですね。学習をきちんと見てやらないとってばかり考えてしまいます。

さて、そんな中でのこのゲリラ?イベント、なんとか参加でしました。
(^_^;)
つかつく作家さんたちとLINEトークしていると自然にお話は膨らむのですが、何せずっと書いてなかったものですから、どう書き進めれば良いのか、書き出しで足踏みしていましたね。
それでもなんとか、イラストのイメージで、かつ甘さへのチャレンジと自分に課してお話を書いてみました。結果、甘くはなったけど、なーんかつくしのキャラが崩壊とまではいかないけど、チガウっぽいくらいになっちゃいました。書いてても、つくしの口調ってこんなんだっけ?と訳分からなくなってしまいました。なので通常走行の変化球は投げれませんでしたー それでもいちゃこらコメディにはなったかな。

今回R要素は匂わすに止めました。復帰戦?なので控えめに。なんか暴走しまくって失敗ばかりした記憶が強くあったのでやめたんです。そしたら以外に具体的なのがHappyさんだけになっていて、それはちと申し訳なく思いました。
それとエプロンを破らずに攻略なんですが、あれイラストをじっくり見たらエプロンって言うよりワンピースにも見えるんですよね。つかつく作家さんたちはカフェエプロンだって言ってたけど、それならもっと脇のところに侵入口があるはず!と私は思いまして、それであんな風にはぐらかしたのです。ゆえにエプロンいえワンピースを破らずに攻略する方法は見つかってません。
(*´ー`*)

そして指を切った後なのですが、お話では司に手当てしてもらおうと終わってますけど、
今までの二次のイメージでは、司が医者を呼べーって大騒ぎしているって思ったのですが、一応NYからの帰国と考えて、司も書類なんかで指くらい切るかも→秘書が絆創膏を持って来てつける→すぐ外れてうっとおしくなる→そのうち血が固まって気にならなくなる(もしくは医療用のボンドで固める)と考えました。
うん、自身が医療者なので指切った時は血を固まらせるのが一番と知っているから、司にもそうスマートでいてほしいなと思っちゃうんですよね。
でもそんな司はチガウかなーとも思ったので、あそこで話を止めてしまいました。
読者さんの妄想に委ねたともいう。

でも◯リーさんも司なら器用に手当てできると思います? なら、そう違和感はないのかもしれませんねぇ。それともお互い司への贔屓目が有りすぎるのかな(笑)

指を舐めるのはイチャコラになれていいですが、舐めるのはバイ菌が入るかもなので医療的には🆖ですね。ま、そうそうバイ菌は入っても増えないとは思いますけれど。つくしがお医者さんって設定ならば、そこでケンカして仲直りになるでしょう。
それとまたヨシ(* ´ ▽ ` *)

ふふ。久々につかつくのお話が書けて楽しかったです。せっかくのGWもステイホームなので、また妄想してみますね。今度は書き出しで足踏みしないと思うから。

それではまたー
lemmmondot 2020.05.03 22:57 | 編集
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dot 2020.05.04 14:44 | 編集
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dot 2020.05.04 23:20 | 編集
◯ayuさん、こんばんわ😸
はい、ようやく二次に戻ってこれました⤴
ってまだ話ひとつだけですが。
◯ayuさんも待っていてくれたんだなーと、嬉しく思っています。
顔の見えない繋がりだけど、つかつく好きさんと繋がれるってやっぱり嬉しいです。
とてもやる気をいただけました😄
lemmmondot 2020.05.04 23:39 | 編集
◯achiさん、本当にお久しぶりです。
見間違い、本当に見間違いか⁉️と私も一瞬焦りました。
久々なので誤字脱字を細かくチェックできなかったんです。もーいーやと直前に投げやりになりました😅
それに読者さんたち優しいから脳内変換してくれますしね😋
つくつか、二人のらぶらぶ💕はやっぱりいいですね😆
こんなご時世でも気持ちがHappyになれます。
まだまだ厳しい現実だからこそ、私なりにHappyなお話届ければと思ってます。
だから、コメントありがとうございました。
lemmmondot 2020.05.04 23:47 | 編集
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