甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て41
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素肌にシャツを着て41
2016-09-17-Sat
道明寺ホールディングス横浜支社の秘書課ではつくしが気合い入りまくって業務をこなしていた。

今日は社内セミナーが午後からあり、それに参加するためいつも以上に業務を進めていたのだ。

道明寺ホールディングスでは社内教育に力を入れていた。

社員は社内セミナーに必ず年に一度は参加せねばならなく、忙しい業務の合間に受けるとあって皆の評判は様々だった。

社内セミナーといっても内容が一貫している訳ではなく、各業種が自分に合ったセミナーを受講すると言ったものだった。

つくしは、大学時代もったいない精神から、とにかく取れる講義は取っていた。

新入社員は特に社内セミナーの参加を促される。同期の社員は最初こそ参加する者が多かったものの、次第に数も減り6月あたりからはセミナーの参加は新人が多いという訳では無くなった。

そんな中、つくしは社内セミナーを受けられるだけ受けていた。業務が忙しく受講出来ない時以外はほとんどのセミナーに顔を出していた。

秘書課の先輩、同期も、そこまで受講する必要ないと言ったのだが、セミナーの内容が多岐に渡ること、なにより無料という事がつくしを動かした。

つくしがセミナーを受講することは秘書課にとっても社内受けが良いことから、同僚はつくしのセミナー受講を後押ししてくれた。

「よし。これで急ぎの分、明日までの早めのも終わった。・・じゃ先輩方すみません。牧野セミナーに行ってきます。」

「はーい。いってらっしゃーい。」

「がんばってねー」

***


社内セミナーは3階の大会議室で行われる。
つくしは秘書課のある階からエレベーターで降りてきた。

ガヤガヤガヤ

今日は参加人数が多いらしい。

内容を把握し忘れたつくしは、参加する面々を見て思った。

「営業系が多そうだな~」

「あ、牧野さん。お疲れさま。」

「お疲れさまです。今日は人数多いですね。」

セミナーの担当課は総務課になる。

毎回参加するつくしは総務課の有名人で、社員と親しくならないようにしているつくしだが、セミナーの時は立ち話をする位はしていた。

「そうなのよ~  今日は前年度の営業実績と今後の展望についてってゆーいかにも営業は聞いてこいって内容だからねー」

「確か社内報で見ましたよ。それについてですか?」

「そう。本社から担当者が来ていてね。うちに喝入れるみたい。だからうち今日は忙しくって。牧野さんとゆっくりしゃべれ、、あ、はーい。呼んでるゴメンね。」

「いえ、がんばって下さい。」

パタパタしている総務の社員を見て、つくしは不安になってきた。

本社から担当者。別に特別なことじゃない。普段から横浜支社に本社からの社員はよく出向してくる。ただ、秘書課にいるつくしには接点がほとんどない。今日のセミナーは参加を見送った方がいいんだろうか?聞きたくもないことが耳に入りそうで、つくしは迷っていた。

「入らないのかい?」

年配の社員に声をかけられた。この男性社員もセミナーにはよく参加していて、つくしのことを知っていた。

「あ、ええ。参加人数が多くて席もないかなって、、今日の内容は畑違いだし。」

「確かに営業と秘書では随分と畑違いだね。でも、君だって道明寺ホールディングスの一社員だ。聞いていて損は無いよ。」

ニコニコと語りかける男性社員に、つくしは反論できず、そうですねと会議室に入っていった。

***


セミナーは二時間少々といつもより長かった。

いつもは最前列に座りセミナーを聞き入ってるつくしだが、今日はいつもの席も埋まっていたので、真ん中やや前方の空いている席に腰を下ろしていた。

つくしの周りの社員の面々を見て不安になったつくしは、セミナーの内容が頭に入らなかった。

セミナーが終わり退席する社員に混じり、つくしが会議室を出ようとした時声をかけられた。

「牧野さんですよね。」

「あ、はい。あなたは・・?」

「私は本社の営業一課の杉原弘一と申します。今日は営業戦略企画部の一員で講演者の補佐として来ました。」

「そう、、ですか。あの、私に何か?」

その男はニコっと笑い、

「牧野さんは社内セミナーに熱心に受講されているようですね。先ほどここの担当者から聞きました。スキルアップに熱意を感じます。NY配属など視野に入れてるんですか?」

とたん、周りがザワザワしてくる。つくしの心情も穏やかではなくなった。

「あ、いえそういう訳では、、」

「ご謙遜なのですか?」

いいえと相づちを打つようにその男を見れば、目が笑ってないように思えた。

「あの!すみません急いでいるので、し、失礼します。」

つくしは逃げるようにその場を後にした。



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つくしをいじめてゴメンナサイm(__)m
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