甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て43
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素肌にシャツを着て43
2016-09-18-Sun
9月中旬、大きな台風が日本列島を縦断しようとしていた。

関東地方は夜に接近し、翌昼すぎに暴風域を抜ける予報だった。

そのためその日は朝から交通機関が乱れに乱れていた。

昼前になりようやく電車が動き出し、少しずつ会社に出てくる者も増え始めた。

つくしも電車が動いたことを確認し出勤した。

それから数日後、台風による業務の遅れも落ち着き、普段と変わらぬように一見見えたのだが、、

***


「誰か手空いてる?営業本部にこれ届けて欲しいの。」

「はい。空いてます。」

つくしが手を上げたことに、秘書課は空気が変わった。

「・・牧野さんはいいわ。星野さんは?」

「大丈夫です。」

つくしは断られる理由が分からなかった。今、特に忙しい訳ではなかったし、むしろことみの方が業務の手を止めることになる。

「ことみ大丈夫?」

「うん。平気。つくし気にしないで。」

お願いねとことみの後ろ姿を見送り、業務に戻る。秘書課を見渡せば、目を背けた同僚が何人かいた。

***


それから数日後、

つくしは何かが起きていると感じていた。

今日で3日、午後3時を回ると郵便やら銀行やら外に出る雑務を終えたら帰れと言われるのだ。

仕事も減らされている。

どうして?

何かミスをしたんだろうか?

自分を過大評価する訳ではないが、もっと業務をこなせるはずなのに・・

他にもある。

朝、出勤する時の自分を見る社員の態度が嫌な感じなのだ。まるでコソコソ言われているようで落ち着かない。

***


銀行からの帰り道、ふと前を見るとサラリーマン風の男性が2人歩いて来た。

道明寺ホールディングスの社員なのかもしれない、つくしは足早に立ち去ろうとした。

と、その時何故そう思うのか疑問に思った。

ウシロメタイ気持ちがある訳じゃないのに・・・

つくしは立ち止まってしまった。

その男達はつくしを気にすることなく通り過ぎて行った。そして、近くのカフェに入っていった。

それを見てつくしは彼らの後に続いた。

***


店内は明るく音楽がかけられていた。

あの二人組の姿は見つけたが、周りの席が埋まっている。

早まったかもと思いつつ、店員に案内され一杯だけ飲んでいこうと席に着いた。

注文をし、携帯をいじっていた時ふと声をかけられる。

「牧野さん。仕事は上がりですか?」

つくしは私服姿だ。そのまま帰っていいと言われたから。

「あ、はい。総務の中田さんですよね。」

そうですとニコニコ返され、つくしもホッとした。

「何やら噂されてて大変ですね。」

「えっ噂?」

知りませんかと言われ聞いてみると、つくしはこないだのセミナーから話題の中心に上がり、台風の時の送迎を目撃され、はたまた英徳出身の社員からF4につきまとっていた牧野つくしではないかと疑われていたのだ。

英徳出身の社員がいたのか。

確かにいてもおかしくない。大学からはセレブではない外部生だっていた。そして英徳大学に入学するということは、優秀なはず。道明寺ホールディングスに入社するのも頷ける。

どうなんだいと聞く中田につくしは答えることが出来ず、暗に認めたような格好になってしまった。

大変だねと言って中田は店を後にした。

きっと彼は話すだろう。そして総務から横浜支社全体に話が伝わるのは時間の問題かもしれない。

口止めをしておけば良かっただろうかとも思った。でも、彼とそんなに親しい仲ではない。信頼がある人間でないのにそんな口約束意味を持たないだろう。

F4との関係から司へとも繋がっていくはずだ。会社内での今の司の状況の中、つくしは自分の存在意義を考えた。

送迎を見られたことは、つまりSPの存在も知られたのだろうか?

F4につきまとっていると言っていたが、司が4年間NYに行く時迎えに行きますと言った相手と繋がらないだろうか?

司との関係を知られたらどうなる?

あいつはあたしに何て言った?

『俺との付き合いを知れば、例え親しくなった奴でも、裏切ることもあるし、またそいつが利用されることだってある。』


ーリヨウサレルコトダッテアルー


ドクン

つくしは心臓が跳ね上がったのを感じる。
利用されるのは、、

ドクン!ドクドクン・・・



あたし、、なの?



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