甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て46
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素肌にシャツを着て46
2016-09-20-Tue
テーラーつくし再開です。





久々に明日は休みなのだがつくしの心は踊らない。

どうやったってバレてしまうんだろうなぁと、むしろ気が重かった。

つくしは駅近くのバス停に来た。

この時間帯駅と反対方向に向かうため待っている人は少ない。だからつくしにとって待ち合わせに最適だった。

しばらくすると一台の高級車が停まった。
車の窓が開き声をかけられる。

「お待たせしました先輩。さ、乗って下さい。」

***


「相変わらずの高級車だねぇ。」

「そうですか?リムジンではないですよ。」

リムジンではないとはいえ高級車だ。いったいいくらするのかつくしは考えたくもなかった。

「私も一経営者ですからね。身の丈に合ったモノを選んでます。」

今や桜子は都内でトータルビューティーサロンの経営者だ。エステだけにとどまらず、美容院、女性専用ジムなど幅広く取り扱っている。

なぜこの若さでここまでやれるのかつくしには疑問なのだが、桜子曰くその業界にあらかじめ根回しをしてから起業しそれ相当の投資を得ているそうだ。

どんな根回しをしたのやら・・・

「何ですかその目は?言っときますけど、聞こえてますよ。どんな根回しって失礼ですね。枕営業なんてしてませんよ。ま、そんなお付き合いした方も多少いらしたけど。」

「ちょっと桜子!」

「冗談ですよ。相変わらずすぐ騙される。からかわれたりしてないでしょうね先輩。」

「からかわれるって何よ!」

じっと桜子に見られつくしは身構える。

「・・・男の気配はないですね。」

「はあ?ちょっと男って、、」

そう言ってつくしは先々月来店した司のことを思い出してしまい、とたんに顔を赤らめる。

「いるんですか?」

桜子の声が低く響く。

「いないわよっ。」

しらーっと目を細め桜子は信じてないようだ。つくしは何故こうも自爆ばかりなのかと成長しない自分を恨めしく思った。

「ふぅん。ま、とりあえず滋さんのお邸へ行きましょう。明日は休みなんですよね。じっくり話聞かせてもらいますよ。」

桜子は極上の笑みを浮かべた。

が、つくしには悪魔の微笑みにしか見えなかった。

***


「ねっ、どんな人なの?どうやって知り合ったの?同じ会社の人?それともお客とか?」

ぐいぐい聞いてくる滋につくしは押されっぱなしで、たじろいでばかりいた。

「だからね、いません。そんな人いないんだってば!」

「えーじゃあ桜子の勘違いだって言うの?この滋ちゃんに隠そうだなんて無駄なことだぞぉ。」

勘違いと言われればそれもまた違うのでつくしはどう答えれば良いのかと考えあぐねていた。

それを黙って聞いていた優紀が口をはさむ。

「彼氏ではないよね。好きな人なの?」

優紀までとつくしは力が抜ける。

「道明寺さんでしょ。先輩。」

桜子のその言葉に滋と優紀は反応する。

「つかさぁ?何で今ごろ出てくるのよ。あいつ結婚してんじゃん。」

「どうなの?つくし?」

滋に詰め寄られつくしは益々困り果てた。確かに司が店に来たのは事実だが、それ以外は全く接触がないのだ。どうなってると聞きたいのはつくしの方だった。

この日は一年ぶりに4人が会うとあって互いの近況を報告などしていた。

司との別れの後つくしはF4の3人とは距離を置いていたが、同性であるこの3人とは定期的に会っていた。というのも司と別れたことを後から知った滋が、司への不満もありつくしを必要以上に構ったからだ。つくしはやはり別れの気落ちから司の事情を上手く言えず滋達とも距離を置こうかと思ったのだが、事情を知る桜子によって滋はなだめられ一年に一度とはいえ顔を合わせることになった。

滋は大河原グループの仕事を始め一年の半分は外国にいる。優紀はOL経験を経て家庭に入っている。今や1児の母親だ。(この日は旦那に子どもを預けて泊まりに来ている。)

「道明寺さんのことやっぱり忘れられない?」

「あ、いやあいつのことがどうとかではなくて・・」

「あんな奴ほっとけばいいのよ。出てきたの?なら滋ちゃんがぶっ飛ばしてやる!!」

「出来ませんよ滋さん。」

「桜子あんたはだまってて!」

桜子は滋をチラッと睨む。

「だまるのは滋さんですよ。忘れたんですか?先輩は道明寺さんを忘れるつもりないと仰ってたじゃないですか。別れた事情も説明しましたよね。」

「でもやっぱり納得出来ないんだもん。」

滋は頬を膨らませ不満そうだ。

そんな滋を構うことなく桜子は続ける。

「道明寺さんと会ったんではないのですか?」

つくしは誤魔化すことをやめた。

「うん。ま、会ったと言えば会ったかな。」

「どういうことです?」

つくしは司が名を借りて来店したことを話した。はじめの来店から数ヶ月後にもう一度来店したが、やはり採寸して帰り商品受け取りなどで会ってはいない。それ以外に接触することもないのだ。

話を聞いた桜子はふぅんと状況を踏まえ謎をひも解くようだ。

その様子につくしや優紀は桜子の言葉を待つ。滋はやけ酒に走るようだ。

「道明寺さんが動くとは思ってましたが、けっこう時間がかかりましたね。でも何らかの動きがあったんでしょう。・・先輩時が来たようですよ。覚悟して下さいね。」

「はあ?覚悟ぉ?」



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第三章動かないミシン cm(0) tb(0)
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