甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て47
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素肌にシャツを着て47
2016-09-20-Tue
「道明寺さんが先輩と別れたのは、会社のおける道明寺さんのパワーの無さだと思うんです。だから先輩にもその現状を近くで知ってもらい、その上で別れを納得させたんどと思います。」

「うん。あたしもそうだと思った。」

OL経験のある優紀も社会の中のうねりを知っている。つくし達の苦悩を理解し何も言えなかった。

「でもさ、だからって別れなくても何かしら出来たんじゃない?結婚して子どもが出来ていれば現状を認めざるを得ないじゃん。」

「そう上手く子どもは出来ないよ。」

子どものいる優紀が口を挟む。

「司ならやるよ。ってゆーかやれた!」

滋の話はどうも脱線しがちだ。

「先輩が妊娠に納得するとは思えません。仮にそんな状況で妊娠しても、道明寺さんの状況は悪くなるだけだと思います。そうすれば先輩の状況だって良いものな訳ないでしょう。」

「やってみなきゃ分かんないじゃん。」

「本気で言ってます?」

桜子の語気が強くなり滋は言い返せない。お嬢様の滋には社会のうねりはまだピンとこないのだ。実家の大河原グループが順風だということもある。

「もういいよ。桜子も滋さんもありがとう。あたしと道明寺が別れたことで言い争いにならないで。別れなきゃ良かったね。」

ハハと笑うつくしの声は弱い。

「ごめんね。つくし。あたし2人には幸せになって欲しかったから・・」

滋は泣きそうだ。

「「滋さん・・」」

部屋の空気が重くなる中口を開いたのは桜子だった。

「道明寺さんは諦めてないと思いますよ。」

「へっ?」

とたんに3人が桜子を見る。

「どう『どーゆーこと?!』

聞こうとしたつくしに滋が大声で被せてきた。

滋の勢いに桜子は眉を寄せる。

「落ち着いて下さい。」

唾が飛んだじゃないですかとハンカチを出し顔を拭く桜子。

そんな桜子に構うことなく滋は興奮し問い詰める。

「聞き捨てならないよ。だったら何故結婚したのさ。諦めないなら結婚しないでしょ。」

私は道明寺さんじゃありませんからこれはあくまで私の推測ですよと前置きをして桜子は続ける。

「確か付き合っているころもパーティには先輩をエスコートしなかったですよね。それに関してはビジネスの手段だと道明寺さんは仰った。」

うんと滋は頷く。

「ならば結婚もそうだと考えられませんか?道明寺さんは離婚することを踏まえて結婚しているはずです。」

この考えには3人はショックが大きくてすぐに反応出来ない。

「そんな離婚ありきで結婚なんて相手の人が可哀想だよ。無いない。そんな酷すぎること道明寺は絶対にしない!」

桜子はつくしを真っ直ぐ見た。

「私はやると思います。道明寺さんにとって一番大切なのは先輩です。他の女なんてどうでも良いと思ってますよ。」

「だからって・・桜子考えすぎだよ。いくら道明寺だからってそこまであたしのために他の人を蔑ろになんかしない。・・道明寺はそんな人間じゃない!!」

桜子は道明寺がつくし以外の人に対する態度を知っている。と同時につくしに向ける優しさも知っていた。

「もし、もしだよ。桜子の言う通り道明寺があたしとやり直したくて結婚して離婚するなら、あたしは道明寺と付き合わない。そんな道明寺・・嫌だよ。」

つくしの目には涙が溜まっていた。

「それも知っていると思います。道明寺さんは先輩がそんな道明寺さんを受け入れないことも。でも必死でやってると思いますよ。今の道明寺さんのお相手がどんな人かは分かりませんが、彼女を利用するんです。きっと酷い女ですよ。この世界は醜い人達の集まりですから。」

「たとえそうでも利用するなんて受け入れないよ。」

「先輩・・」

桜子の推測はつくしの気分を上げてくれるものではなかった。部屋の空気は再び重くなる。

「たらればで言ってもしょうがないよ。ケンカしに来たんじゃないんだから、もっと楽しい話しようよ。」

ニコッと微笑み優紀が雰囲気を変えようとする。

3人はそれを読みとり、話題を変えた。

「男の話になるからいけないのよね~やっぱり気分上げるには食べ物かな?ね、最近日本では何が流行っているの?」

「何かなぁ?つくし知ってる?」

「知らない。うちと職場の往復だもん。うちにテレビも置いてないし。」

つくしは余計な情報をシャットアウトするため敢えてテレビを買わなかった。始めは変な感じだったが、慣れればどうってことない。職場に行けば新聞もあるし、一応携帯電話も持っている。ちなみにつくしの携帯は今どきガラケーだ。

「先輩や子育て中の優紀さんが今のトレンドを知っている訳ないでしょう。」

「じゃあんたは知ってるの桜子?」

「ま、客商売してますからね。当然です。最近は特にないんじゃないですか?少し前はパンケーキなんて流行りましたけど。」

「それけっこう前!なによ桜子も知らないんじゃない。」

「私は食ではなく美に精通してますからね。」

「美と言えば、チアシードとかなかった?」

「あー聞いたことあるー」

***


夜半すぎ3人が先に寝てしまったため、桜子は後片付けをしていた。

滋の部屋は高級なラグが敷いてある。このまま雑魚寝でも良いかと、3人に布団を掛けていた桜子に、滋が目を開けて問いかける。

「桜子。」

「起きていたんですか?」

「ううん。ね、司の話は本当かなぁ?」

「どうでしょう。私も先輩から道明寺さんのことを聞いて彼がどうするのかずっと見てました。結婚するときは信じられませんでしたよ。でも絶対に理由があると思ったんです。」

「そっか。」

そう言って滋は寝息を立てた。

桜子にはつくしも起きているのではないかと思ったが、何も言わなかった。



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*この話に出てきたトレンドの事ですが、私は詳しくありません。朝の情報番組をかじった程度ですので、ふ〜んくらいに流して下さい。
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第三章動かないミシン cm(2) tb(0)
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Re:

おはようです。
そうね桜子はその役目よね( ̄〜 ̄)フフ

つくしは他に見向きしなかったってことは恋愛を疎かにしてたのよね。だからそうねーってはならないかなと思ってます。

どうも私の書くつくしは鈍くないと受け取られるみたい。でも、相手のことを考えてたらアンテナをはった状態になりません?結びつけて考えるのもさ。
妄想しまくる自分を反映し過ぎかな〜?

lemmmon
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