甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て54
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素肌にシャツを着て54
2016-09-24-Sat
オーナーの菜々子はそれから一週間店に顔を出さなかった。

つくしは気になるものの桜庭の言うように自分に出来ることをと業務に励んだ。

事務室の電話の音を聞く度ドキッとする。

そんなつくしの様子を同僚も同じ気持ちで見ていた。

***


「おはようございます。」

「おはようつくしちゃん。」

「オーナー!おはようございます。あっ、えっと・・」

「ふふ。心配かけてごめんなさいね。もう大丈夫よ。」

菜々子のスッキリした顔につくしはホッとした。

「さ、休んだ分挽回しなきゃね。みんなに負けてらんないわ。」

「はいっ。」

つくしは晴れた顔で答え、業務に向かった。

そんなつくしの後ろ姿を菜々子は見ていた。

***


ガシャンガシャンガシャン

「・・かさ様。司様!」

「あ?何だよ・・」

ふうーと息を吐き司は側で立っている男を睨みつける。

その眼光に男はたじろいだが、すぐに襟を正し続けた。

「ペースが早すぎます。このペースだと胸筋がつき過ぎてしまいます。」

「チッ、マジか。・・はぁー、じゃどーすんだ?」

「ストレッチにいたしましょう。有酸素運動を行いたいと思います。」

「ストレッチだぁ?ちまちましたことは性に合わねーんだよ。」

「はっはい。ではランニングはどうですか?ペースを遅くして走ると良いかと・・」

「遅いペースってどんくらいよ?」

司に睨まれトレーナーの男は縮こまっている。それが司をイライラさせるのだが本人にその余裕はない。

「あ、そう、いえ、、」

「あーもうおめーいいわ。帰れ。」

「・・は?」

司はギロッと男を睨む。

「す、すみません。失礼します。」

バタバタバタと男はその場を後にした。

男の態度にイラつく司。さっきのペースでベンチプレスをしようかと思ったが、そうすると鍛えすぎてしまう。トレーナーの男の言った言葉は無視出来なかった。

***


「なんだ?何か用か?」

シャワーから出てきた司は、妻の存在に気づいた。

「ええ、お話があって。」

ニコッと笑い、その女は司の出で立ちにも気にしない。

シャワーの後だった司は腰にタオルを巻いたままだった。バスローブにしようかと思ったのだが熱を冷まそうとタオルにしたのだ。

ミネラルウォーターを飲もうとミニサーバーに向かった司だが方向転換する。

「ちっと待ってろ。」

しばらくして司は着替えて戻ってきた。黒のTシャツにジーンズをはいている。

「で、何だ?」

女はゆっくり話し始めた。その表情は気まぐれでもするかのようだった。

「そろそろ離れませんか?」

司は女の提案に少し驚いたようだった。

「どういった心境の変化だ?」

「私の年齢はご存知でしょ。パートナーの子どもが欲しいの。」

こう言えばあなたにも分かるかしらと女は微笑んだ。

「なるほどな。そう言った事情か。・・分かった少し待ってくれ。時期を間違えると・・・」

分かるだろと相槌を求める。

「ええ。そこはお任せします。でもあまり待ちたくはないです。あなただってそうでしょ。」

「ふっ、言うじゃねーか。」

「そりゃあ、あなたがイライラしながらもあの筋肉美を保とうとしているんですもの。理由があるんでしょ。私には見せたがらないみたいだし。」

「女に見せるためじゃねーよ。」

「全ての女ですか?」

ふんと息をつき、司はミニサーバーへ向かう。ミネラルウォーターを飲む姿を妻は一見し微笑んだ。

「それでは後は宜しくお願いします。」

そう言って司の妻は部屋を出て行った。

司はソファにドカッと腰かけ、右肘を右膝につき顎をつかむ。

そして下から上を睨みつけ、

「さぁて、どうすっか・・」



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第三章動かないミシン cm(2) tb(0)
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Re:

いつもコメントありがとう(*^_^*)
とても力になってます。
そうだねー司と楓さん親子は現実的には修復は難しいかな。でも私のお話では楓さんあまり出てこないでしょう。11(12だったか?)話に出たくらいかな?楓さんはあまり口出ししてない設定なんですよ。だから良くも悪くもって感じでしょうか。
もちろんこのまま出てこないのも寂しいのでいつかは出て来ます。
それと私のつくし像についてもそう言ってくれて嬉しいです。
このお話早くも50話を突破しました。100話まで行くんだろうかと私も思い始めてます。
切りで終わるのも良いかと思いますが、そう上手くはいかないよね〜
lemmmon
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