甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て55
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素肌にシャツを着て55
2016-09-24-Sat
「悪ぃな。休みの日によ。シャロンとよろしくやってたろ?」

司は自分が呼び出した男に対して労いなんだが嫌味なんだかわからない言葉を返す。

「そうですね。きょうは天気も良いですし、屋外でいたすのも良いかとおもってました。」

「くッ。50過ぎのジジイのくせによく言うせ。こっち来てから随分アクティブじゃねーか。」

「お陰様で。年齢は関係ありませんよ、司様。」

クククと司の機嫌も良い。司はこの男が気に入っていた。

ドアのノックが聞こえ、メイドが飲み物を持ってくる。司は顎でソファを指し座るよう促す。

メイドが部屋を出たのを確認して話し始めた。

「離婚したいだとよ。」

「そうですか。」

男はさほど驚いてはいない。

「離婚がマイナスイメージにならなかった事例はあるか?」

「幾つか。」

どんなのだと司は聞く。

「すでに夫婦関係が冷え切っている場合ですね。これはマイナスからマイナスへと大した変化がなかった事例です。プラスからプラスは異例中の異例です。」

「それをやるつもりだ。そのためのおめーだろ。」

「簡単に仰らないで下さい。ま、確かにその為に僕はあなたに引き抜かれた。」

ニヤッと司は口角を上げ、酒を煽る。

「目立たない存在ならば離婚しようが結婚しようが人は記憶に残さない。司様は目立たなくすることは不可能な存在です。司様の離婚は人々の関心を引きます。故に憶測が飛び交いそれで喰っている者達を潤すのです。」

「こないだの雑誌もそれだってか。」

「そうですね。三流紙とはいえなかなかの売れゆきだったそうですよ。」

「ケッ。」

「差し引きのバランスが出てきますからね。プラスに働かせたければどちらかをマイナスにさせるのが普通です。しかし司様は梢様にマイナスを負わせる気はないのですよね。ならばそのバランスを保たせれば良いのです。」

「どういうことだ?」

「梢様のパートナーを認めさせるのです。パートナーは婚姻関係以外にもありますよね。そこで認めさせれば自然と恋愛方向へとも人々は思い始める。」

「本当に上手くいくか?」

「恋人役を演じた役者同士は現実社会でも恋人かと疑うものです。男女は友人になり得ないと思う人は多い。まぁ、ここアメリカではそうでもないですが日本ではゲイの認知度もまだまだですからね。」

「梢は役者じゃねーぞ。」

「仕事でもですよ。役者に限ったことではありません。女性がスポットを浴びる事業にその部下とはいえ近くに絶えず男がいれば人々はストーリーを作りたがる。」

「梢にスポットを当てるってか。具体的には?」

「梢様の事業をひとつ手助けするだけで良いと思います。梢様は司様の妻だというだけで目立つ存在ですよ。その梢様の側に男がいれば、司様目当ての女はその2人が上手くいってほしいと思うものです。」

「なるほどな。」

「ですが、男の見せ方次第ではマイナスにも働きます。」

何と司は眉をひそめる。

「司様ご夫婦が政略結婚なのはすでに思われていることです。梢様と男がすでにパートナーであると漏れれば、どちらにも刃となってくるでしょう。」

司はグイッと残りの酒を煽った。

「ふんノーリスクノーリターンってやつだな。おもしれぇじゃねーか。俺にはどうしても取り返したいもんがある。やってやろーじゃねーかよ。」


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司としゃべっているのが誰か分かったら、このお話の精通者ですぞ。って、すぐ分かるかなぁ?
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第三章動かないミシン cm(0) tb(0)
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