甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て59
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素肌にシャツを着て59
2016-09-26-Mon
「休みの日空いてますよね。」

確かに休みは家事をする位で特に予定はないんだが、こうはっきり言われると反発したくなる。

「聞こえてますよ。」

「ぐっ。」

「先輩、女捨てないで下さい。」

「捨ててないよ。」

そんな会話をしたその週末、つくしは桜子の経営するジムにいた。

「いででででーー」

「そりゃあ痛いですよ先輩。身体歪んでますもの。」

歪んでってと泣き言を言うつくしだが、確かにそうなのかもしれない。なにせミシンで長時間作業をしているのだ。

そんなつくしは桜子のジムで整体マッサージを受けていた。女性の整体師なのでつくしがいくら泣こうが容赦ない。

「あーーいだっいたーい。」

「だいぶ凝ってもいますね。もう少し身体を労らないといけませんよ。」

「そうです、ねーーいだっ。」

***


「はい。うちのスムージーです。」

「ありがと。」

つくしはヘロヘロになっていた。姿勢が悪くなっていたことは認めざるを得ない。

「仕事に精を出すのはいいですが、休みも必要ですよ。休みって言っても何もしないんじゃなくて、こういうことです。身体が歪んでは疲れだって抜けずに溜まっていきますよ。体力でどうなるとか考えないで下さい。今はアラサーですが、あっという間にアラフォーですよ。」

ずずずずずー

音を出してスムージーを飲むつくしを桜子は睨む。

「はしたない。」

ごめんと謝るつくし。桜子なりの優しさにちょっと茶目っ気で反発したのだ。

「ありがと桜子。」

「どういたしまして。断食するだなんて言ってたからどうなってるか心配だったんですよ。とはいえやっぱり痩せましたね。」

「白いゴボウって言われたよ。」

「肌もザラザラに見えたんですか?そんなことないですよね。ホワイトアスパラって言われれはそんな膨れっ面にはならなかったでしょうに。」

なるほどホワイトアスパラ!とつくしが感心していると、

「何かありました?」

「ん?あーいやまだ、かな。」

首を傾げ話を促す桜子。言えと言わないそんな態度だからつい話してしまう。

「あたしの誕生日に予約してさ。何でかなーってだけ。」

桜子は答えない。だからつくしは自分の気持ちを話してしまった。

「あたしとやり直したいのかな。・・本当に離婚するのかな。あいつが、、政略結婚するなんて思わなかったよ。」

桜子はそんな風に呟くつくしを見て言った。

「道明寺さんが苦悩していたのは知っていたんでしょ先輩。」

まぁねと答える。弱音を吐かないあいつの涙跡が思い返された。

「それこそ自分の出来ることをやったんだと思います。それこそがむしゃらに。パーティでエスコートするのも道明寺さんらしくないですよ。嫌なことも嫌だと言ってられなかったんですね。政略結婚もそんな考えの延長だと思うんです。だから、あ、いえ。」

「何?」

「お相手のことですよ。」

桜子はつくしを真っ直ぐ見た。つくしの反応で話を続けるつもりだった。

「知ってるの?」

「直接は知りません。でも滋さんが調べたんです。私がこないだ言ったことで気になったみたいです。」

そっかと答えるつくし。

「知りたいですか?」

「聞いたら結婚に納得するかな?どんな理由だと傷つく人がいるとしか思えないよ。」

そう言って視線を反らすつくし。

「道明寺さんは?」

「えっ?」

「彼は傷ついてません?」

つくしは答えられなかった。あの時自分が傷つくよりももっと傷つくだろう司のことを思って別れるまでの間過ごしたことを思い出していた。

司の苦しみを感じなから側にいた数ヶ月。それでも自分を見て抱きしめてキスして少しでも癒されてくれればと願っていた。自分と別れた後誰が司を癒してくれるんだろう。そんな人が現れないで欲しいと願ってしまった自分と戦っていた。

「傷ついてるよ。でもきっと誰にも言わない。」

つくしの声は涙声になっていた。

「結婚なんてしてほしくなかった。なんで結婚したのよ。しなくたって闘えるじゃない。」

つくしは言ってしまった。今まで司の結婚への不満を誰にも言ってなかったのに、とうとう口に出してしまった。

「結婚って好きな人とするべきでしょ。あいつあたし以外に惚れる訳ないじゃん。なんであたしじゃない人と結婚すんのよお!」

座っていたマットの上で、身体を丸めて泣き出したつくし。桜子はそっとタオルを渡した。

しばらく泣いたつくしは腫れた目で桜子を見る。それまで黙っていた桜子は、

「ブサイクですね。」

それを聞いたつくしはまた涙が出てくる。そんなつくしを見て桜子は慌てるが、つくしはフルフルと首を振る。つくしは桜子の言葉に泣いた訳じゃない。

『ひでぇー顔だな。』

言った言葉は違うけれど同じ状況に司を思い出す。

「さっさくら、こ、あたし、あたしあいつが好き。あたしのところへ、ック、戻ってきてほしいよ。」



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投稿がちょっと遅れました。
すぐに見直して気づいて良かった。
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第三章動かないミシン cm(2) tb(0)
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Re:

ありがとう( ´ ▽ ` )
私も桜子好きー
優紀も好きだけど結婚させて子ども産ませちゃったから、どうしても会う機会は減るよね。
その点桜子はまだ独身なので、会いやすいんですよ。
つくしの誕生日ねー
書いたけど、うーん。。
またコメント待ってます。
lemmmon
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