甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て60
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素肌にシャツを着て60
2016-09-27-Tue
家に帰り洗面所の鏡を覗き込むつくし。

「流石桜子。あれ程泣いたのに赤目が残るくらいで泣いたの分からないや。」

とはいえ、このまま何もしなければ明日の朝には腫れてくるだろう。桜子の教えてくれたやり方をやってみる。

ソファに寝転びホットタオルを瞼に置く、それが冷めたら次はコールドタオル。(でも冷凍庫に入れた時間が短いからあんまり冷えてない。)それを繰り返しながらつくしは桜子の話を思い返していた。

司の妻の事だ。つくしはそれを聞いたからといって傷つく人がいることには変わりないと言ったが、聞いてからでなければ判断できないと桜子は言うのだ。

だからつくしはそれに耳を傾けた。

司の妻は4歳年上のバツイチらしい。大学の時に妊娠し結婚したものの流産してしまい、相手ともすぐに別れていた。社交界の評判は良いものではなく、司と結婚したことでさらに彼女には冷ややかな目を向けられていた。さらに夫婦関係も良好には見えずパーティで司の後ろを付いて回る姿はとても華やかだとは言い難い。

何故司はそのような人と結婚したのか桜子は疑問に思っていたが、つくしのことみからの話を聞いて理解した。

「なるほど会社内での駆け引きですか。納得です。しかしそうなるとこの彼女の立場はとても苦しいものですね。彼女がどんな方なのか知りませんが、かなり嫉妬されていると思いますよ。もしかしたら嫌がらせも受けているかもしれない。」

その通りだ。司をはじめF4といると周りの女性達から物凄い嫉妬の目で見られる。つくしもあの視線が嫌だった。でもつくしは司を愛していたし愛されていたから耐えられた。

司の妻は司に愛されているのだろうか?

そうであって欲しくないと思いつつ、気の毒な女性の姿を思うと自分の気持ちの置き方に困ってしまう。

パサッ

タオルが落ちてしまった。イマイチ冷えてないからもう温くなってしまっている。

つくしは立ち上がり、再び冷蔵庫へと向かう。そしてビニール袋を手に取った。

「あ、冷えてる。」

ソファに寝転び桜子から貰ったそれを瞼に置く。カモミールの香りにつくしは癒されていた。

「さっすが桜子色んなこと知ってるな~カモミールのティパックを取って置いてこんな使い方するなんてね。はぁー気持ちいいー」

そして再び司の妻を思う。社交界で肩身の狭い思いをしている彼女と自分がダブってしまった。

もしかしたら司はそんな彼女を見つけて救おうとしているのでは?

なんて都合のいい考えなんだろうと思いつつも、そうであってほしいと思うようになってきた。

カモミールの香りがそうさせるのかつくしはさっきまでの不安定な気持ちがなだらかになるのを感じた。

そしてあることを考えていた。

名前は書かないでおこう。

お客様もなんだかよそよそしいからダメ。でもお客なんだよな~

うーんどうしたものか、、ポエム的なものにする?

会いたいっては書けないけど、お待ちしてますは大丈夫よね。

ここはシンプルがいいかも。

名前も牧野つくしって書かない方がいいかな?だって、相手の名前だって書かないし。

そうだ!!

つくしはガバッと起き上がった。

カモミールのティパックが床に落ちる。

それに気づかず思いっきり踏んでしまった。

「あっちゃー、わ、ラグが染みになる。ひぇー布巾布巾。、、あ、足も汚れてる。ダメだぁあたし。もー掃除してる暇ないのにぃ。」

そう言いつつもちゃんと掃除を始めるつくし。

バタバタと動き回り、ようやくテーブルにつく。

そして紙に絵を描き始めた。

ふんふんふ~~ん♪

「こんなもんかな?」

そしてそれを写していく。

コシコシコシ

「お。いい感じ。」

気分良く作業すること数分。完成したらしい。

ポンッ

「ありゃ。」

イメージしたものと違う完成度につくしは不満顔だ。

「ふぅーむ手強い。やるの初めてだからかなぁ?これにもセンスってあるのかしら?いやいや消しハンにセンスってねぇ?」

つくしは消しゴムで判子を作っていたのだ。名前の代わりに押すつもりで。

時計を見るとすでに夜の9時を回っていた。家に帰ってきたのが4時ごろなのにもうこんな時間と思っていたら、

ぐぅーーーー

「やっぱり。」

ぷぷ。

あははははは。

「もう。続きは明日だ。ご飯にしよ。」

つくしは深く考えるのを止めた。以前は何でもグタグタ考えることが多かった。しかし、セミナーでいろんな人の話を聞き中でも「他人を変えられるのは不可能でも自分なら変えられる」と言う考えに強い衝撃を受けた。

自分を変えよう。自分が変わって成長したい。そんな気持ちが芽生えてきた。それからはグタグタ考える自分に地団駄を踏んだ時もあったが、意識の甲斐あって今はすんなり切り替えられるようになってた。

「あ、でも断食。」

そうだ断食してたのを思い出した。

「まっ、今日くらい良いよね。」

明日後悔する自分に苦笑いしながら、つくしは夜食の準備に取り掛かった。



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カモミールのくだりは、泣いた時の対処法でググったら出てきました。紅茶好きなつくしは喜びそう〜と思い採用。
私はカモミールのティパックなんて買わないから、どんな感じなんでしょうね。
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第三章動かないミシン cm(2) tb(0)
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Re:

初めまして( ´ ▽ ` )ノ
コメントありがとうです。
そっかカモミールは薬草っぽいんですか。
カモミールティーも飲んだことないのでなるほどです。
私のとこは南国なので、ハイビスカスティーなんてありますよ。
なかなか良いです。
それにすれば良かったかな?
lemmmon
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