甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て61
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素肌にシャツを着て61
2016-09-27-Tue
街がクリスマスからお正月へと雰囲気が変わるこの日、つくしは30歳になった。

朝からの天気は曇りで、昼過ぎから雪になるらしい。

クリスマスに降れば良かったのにと言う声が聞こえ、その理由が恋人達の雰囲気を盛り上げるためだろうかなんて考えてしまう。

今日雪が降るのはそう言う気持ちを後押しするのだろうかとつくしは考えていた。とはいえつくし達は恋人ではない。ならば雪は降らなくていい。

***


「よっ牧野。昼飯食いに行こうぜ。」

「え?あたしお弁当ですよ。」

「知ってるさ。でもそれ冷蔵庫に入れて後で食べろよ。コレあるからさ。」

なんです?とつくしが見るとホテルガーベラレディのランチチケットだった。

「ど、どうしたんですコレ?」

「兄貴から貰った。忘年会のビンゴで当たったんだと。兄貴は彼女いないからお前にやるよって、俺もいないっつーの。でもここデザートめちゃうまだよな。野郎一人では行き辛いし牧野付き合えよ。」

「あれ?広沢さん彼女いましたよね。」

「いつの話だよ。とっくに別れたわ。」

ありゃご愁傷様とつくしがその気もないのにバツの悪そうにしているのを見て、頭を叩こうとする広沢。この広沢はつくしを何かとからかいながらもカツを入れてくれる先輩だ。

「しょうがないなぁ。付き合ってあげますよぉ。」

「すげー棒読み。全く気持ちこもってねぇ。」

「気持ち込めた方が良かったですか?」

「だな。」

ハハハと笑い合い、お昼行ってきますとつくしと広沢が店を出て行く。いってらっしゃいと菜々子が見送るのだが、広沢はつくしに気づかれないように菜々子に相槌を打って出て行った。

***


店を出て昼食へと向かうつくし達の姿を車の中から見ている者がいた。

「いらっしゃいませ。・・!!」

不機嫌な顔した男一行が来店してきたのだか、その理由に心当たりのある菜々子は苦笑いして対応する。

「こちらにお願いします。」

菜々子はいつも案内するつくしの採寸部屋ではなく、少し離れた別の部屋へと彼を通した。

男は眉根を寄せた。

「担当の牧野は今食事に出してます。その間にお話したいことがありまして。」

男は驚いたものの先ほどの事を理解し、席につく。

「話を聞こう。」

***


「あんまり消費出来ない~」

「そりゃあれだけ食べりゃあな。」

「広沢さんの方が食べてましたよね。」

「そこは男と女の違いさ。男は燃費が悪くてね。」

「あたしは燃費が良いってことですか?消費しないのに?」

「ハイブリッドカーはガソリンを消費しないだろ?」

あ、なーるほどとつくしが感心しながら従業員口から店に戻ると、主任の桜庭がしーっと客の滞在を知らせる。

「予約入ってましたっけ?」

「さぁな。予約の客とは限らないだろ。」

ヒソヒソ話をする二人を桜庭はシッシッと指を振った後指差し業務へと促す。

つくし達は頷き中へ入って行った。

***


仕事部屋に戻り今日の予約の準備をする。
時計を見ると15時になる前だった。岩元こと司は16時の予約だ。

準備の確認をする。部屋の掃除はOK。

採寸の道具も準備した。

後は、、

つくしは鏡を見た。

何故自分の姿が後回しなの?

ため息をつき自分に呆れる。

ま、時間があるからいっか。

ふんふんふ~んと鼻歌歌いながら身だしなみを整える。

~髪はぐちゃぐちゃ、おでこ全開。間抜けだわ完全にバレてる~

イェイイェイイェイとノリノリにあたしはバレないもんとドヤ顔で振り返る。その時、


ガチャ

部屋のドアが開き、そこには司が立っていた。



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第三章動かないミシン cm(0) tb(0)
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