甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て69
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素肌にシャツを着て69
2016-10-01-Sat
NYの道明寺ホールディングス本社。

副社長の秘書室は男だけのむさ苦しい部屋だった。美人でなくても女性の1人は配置してほしいものだが、それは主が許さなかった。

とはいえ秘書の全員がそう思っている訳でもない。副社長目当てのような女性を毛嫌いしている者もいて、その彼はそこに不満を持っていなかった。しかしだからと言って男性に興味がある訳でもない。彼にはれっきとした妻が存在した。そんな彼は今の主に不満を持つ。

「お顔が緩み過ぎやしませんか?」

「あ?そうか?」

「少しは引き締めて頂きませんと。足元をすくわれますよ。」

「クク、だな。確かに今の俺は機嫌が良い。俺を陥れるなら間違いなく今だな。」

秘書の男は主の危機管理に疑問を持った。上手くいっている現実。行き過ぎていることに傲慢になってやいないだろうか?

「そのネクタイはあまり似合ってませんね。」

ピクと反応する。とたんに主の顔付きが凄みを増してきた。

「なんだと?てめーの目は節穴か?」

「私は客観的に申したまでです。深みのある色ですね。趣きはありますが、副社長には少々早すぎるのでは?」

「早すぎる?」

「私くらいの年齢層に支持される色かと。濃い茶色は地味過ぎて副社長には役不足です。」

秘書はこのネクタイが誰からの贈り物か知っていた。その上で主を牽制しているのだ。

「ふん。俺が付けてりゃ役だって付いてくる。俺は気に入ってるんだ。煩く言うんじゃねーよ。」

「ならばもう少し気を引き締めてもらいませんと。」

スッと秘書はある書類を前に置く。

司はそれを手に取り中を確認していく。

「わざわざ知らせてきたのか?」

「あちらも記事はともかく会社を潰されたくありませんでしょうからね」

それは司夫婦の危機を書いた記事だった。司は出版社に圧力をかけていたので掲載の打診が来たのだ。

ここ1・2ヶ月妻の梢をパーティにエスコートしていない。それどころか梢は西海岸のシアトルにずっと留まっているのだ。

「佐倉のこともあるが、秘書が動いているとだけだな。ふん、いいんじゃねーの。」

司はゴーサインを出すつもりだ。

「時期が気になります。私も日本へ行く準備が整ってます。関連されなければ良いのですが。」

そう秘書は異を唱える。

「そうか。しかし日本にはおめーでなきゃ意味がねーしな。この記事は潰しとくか?」

「それもまたどうかと。梢様のプロジェクトの概要もそろそろと聞いてます。記事を利用することもありですよ。」

そうだなと司は顎に手をかけ考える。

「記事が出た当日に梢の発表をしたらどうなる?」

「混乱するでしょうね。しかし注目度は単独より増すと思います。人々の記憶に残る。」

「ストーリーが作られ始めるか?」

「それを期待しましょう。そしてその機会ならば私の訪日も怪しまれない。ただの帰省だと申請はしますがね。」

「シャロンは初来日か?」

「ええ。まだ新婚ですから。」

「50で初婚って、よっぽどおめーは女の目が肥えてたんだな。」

「野心のある女ばかり見てましたからね。外見は美しくても中身は醜い。そんな女ばかりでした。まぁそんな世界を出てからは純粋に仕事が楽しかったせいもあります。」

ニヤリと笑う司。秘書の男は20も年下のこの男のこの顔が気に入っていた。人の上に立つ能力のある男。そんな男の部下にいる者は多くはない。以前は能力もないくせに上に立っていた男に苦労させられていたから余計だ。しかも自分はそんな男に目をつけられたのならば、忠誠を示すのは自然なことだった。

「では日程を調整します。この記事に関しては多少の圧力をかけます。そうですね。向こうが圧が弱まったと思うのに合わせて梢様の発表を持っていきます。自然に見せますよ。」

「任せた。・・むこうもな。」

***


つくしはここ数日ずっと気が重かった。

スーパーやコンビニに入る度目にするのはホワイトデーの関連商品だ。

思いつきで乙女心を刺激され、突っ走ってしまったバレンタイン。

あいつに贈ったのはもう何年ぶりだろう。
贈った当初は満足感でいっぱいだったが、世間がホワイトデーへと装いを変えたころ現実が見えてきた。

ホワイトデー、あいつは絶対にお返しをくれる。絶対にだ間違いない!

あの頃つくしに対してプレゼント攻撃は常に持っていた。しかし良い顔をしないつくしに諦め、機会をうかがってばかりいた。ホワイトデーはその絶好の機会だ。お返しはいいよなんて言葉は通じない。金額と大きさの設定が必須だとつくしは学習した。

司は何を企んでいるのだろう?

クッキーやマシュマロ、ゼリーなどの食べ物ならどんなに良いことか。むしろ褒めてやりたい。(30の男に言う台詞ではない。)この際だからランジェリーでも許そう。 (かさばらないって利点があるわよね。)

「いらっしゃいませ。」

今もコンビニに入るとすぐにホワイトデーの商品が目に入る。司のことが無ければ自分用にじっくり見て回るのに、今は全くそんな気になれない。

回れ右してドリンクコーナーに向かう。途中の雑誌コーナーで目が留まった。

「え?!嘘っ。」

そこには今日発売の女性週刊誌があった。司の離婚を報じている。つくしはそれを手に取り中身を確認する。そしてその記事が疑っているだけのことに安堵した。

「なんだ。してないじゃん。」

雑誌を棚に戻し、しばし立ち尽くす。自分の気持ちの場所を見失っていた。司に戻ってきて欲しい。ならば離婚するのは当然だ。けれどいざそれが現実に見えてくると怖気てしまう。それは傷つくだろう姿の存在だ。自分ではない。しかし自分かもしれない。そんね不安に駆られていた。

「すみません。」

「あっ、ごめんなさい。」

雑誌を取りたい他の客に声をかけられつくしは我にかえる。

「仕事に行かなくっちゃ。」


店へと足早に向かうつくし。街頭のニュース掲示板が速報を流していた。


***


「おはようございます。」

つくしが出勤したが、店内は誰もいない。
奥から声が聞こえる。どうやら事務室にいるようだ。

「おはようございます。どうかしたんですか?」

「あっ牧野、、」

みんなが集まりテレビを囲んでいる。

つくしもそれを見て、、



頭が真っ白になってしまった。



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答えはネクタイでした〜
ビターチョコレートを思わせる色と考えてます。
小ちゃな刺繍をしてさらにチョコをイメージ。
そんな商品あるかしら?
ヴィトン辺りにありそうよね。
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第四章シャツが結んだモノ cm(2) tb(0)
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Re:

おはよう( ̄▽ ̄)
昨日は執筆を進めててコメントのお返事できなかった。
ネクタイはやっぱすぐ分かるよね〜
でも司には地味だね。
まぁ地味だろうが司にゃ関係ないと思いますが。
お話はようやくラストが見えてきたよー
がんばるぞー
lemmmon
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