甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て76
プロフィール

lemmmon

Author:lemmmon
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

<< 素肌にシャツを着て77 main 素肌にシャツを着て75 >>
素肌にシャツを着て76
2016-10-05-Wed
「副社長、そろそろ着陸します。」

秘書のその言葉に司はピクリと反応する。

プライベートジェットで日本に向かう機内、疲れが溜まっていた司はフライトの間就寝していたのだ。



ここ1年道明寺ホールディングスでは大きな変化があった。

ずっと司や楓を悩ませていた会社内の派閥がようやく幕を閉じたのだ。

きっかけは池谷常務の死だった。

司の思惑通り自分がパイプを持つ宮守商事の令嬢と婚姻関係を結んでから、池谷常務は慢心した。水面下で川口常務を取り込んでいたことにも気付かず、司への警戒心も薄れて言った。

それに加え司は甘い顔を覗かせた。大きなプロジェクトを池谷側に持ちかけ、自分がその広告を買って出ると言ったのだ。

司が広告塔になるなどと思ってもみなかった池谷側は司の手に堕ちた。

プロジェクトは一応の進行はしたのだが、ノラリクラリと司自身が惑わせる。だが、池谷側から文句は言えなかった。司がそのプロジェクトに参加しようにもより道明寺側の重要な案件が入り立ち止まるを得なかったからだ。

そして川口側からプロジェクトの発表がなされる。その一つはすでに動いていて池谷側のプロジェクトよりも規模は大きかった。さらに計画中と前置きしながらも、もう一つのプロジェクトがあることが発表された。こちらの方はかなりの企業が参加している合同プロジェクトで、計画中とはいえ最早進行中と変わらなかった。

これに焦った池谷常務は、司に詰め寄る。しかし司はヨーロッパへ出張中のため連絡が取れない。怒りまくる池谷常務は妻である梢に噛みついた。梢を罵倒し梢の過去を引っ張り出し罵ったのだ。

しかしそこはNYのメープルホテル。その場には梢の母親がいて、池谷常務の無礼な態度に怒りが収まらない。

当の池谷常務は後日宮守社長からこのことを聞かされ、万事休すとなる。

そして池谷側のプロジェクトにも暗雲が立ち込める。プロジェクトの進行を早めようと司に直談判した者がいたのだ。多忙な司に広告塔を降りることを申し出、司もそれを了承した。しかし、司が降りたことにより内部分裂が起こったのだ。

池谷側のプロジェクトは白紙に戻りつつあるほど一時は宙に浮いた。それを何とか取り返したのは川口派だ。

社内部のことだけに、詳細が外部へは漏れることはなかった。ただ道明寺ホールディングス内で多少のゴタゴタがあるようだとの認識だった。

そんな中、池谷常務が病に伏せる。進行癌だった。流石に病まで司のコントロールするところではないが、度重なる圧力に屈したのだろう。池谷は入院して半年後に死亡した。

奇しくもその頃司は梢と離婚を発表する。

司は梢との離婚で世間の目がつくしに向くことを嫌った。梢との円満な離婚を認めさせる一方、このタイミングを逃してはならないと社内で動きに出た。

道明寺ホールディングスの10年計画を発表したのだ。司はこの時32歳。この規模の企業では副社長としてもまだ若いと見られている。だからこそ、副社長の地位に敢えて固執した。

10年計画では、段階的に社長である楓の権限を司が引き継ぐこと。40歳になった時に社長へと就任すること。それまでに年に1回のペースでプロジェクトを成功させること。このために自分が出来ることは何でもやる。司は自分について来いと社員に檄を飛ばした。

司の生の声を初めて聞いた社員はそのカリスマ性に魅力される。川口派も川口常務本人も、もはや川口常務をリーダーとして捉えてなかった。


そして梢の事業だ。梢には結婚時からアメリカ西海岸シアトルにある遊園地の役員をさせていた。

ここは買い取ったホテルを経営していた企業が持っていたものだ。この遊園地は赤字こそ出してはいないものの、経営は思わしくなくいつ赤字転換してもおかしくなかった。

しかし地域に根差していたため、何もしないのは惜しかった。道明寺で何かすることも考えられたが、ここは梢に譲ることにした。

梢は結婚前事業をしていたことがあった。

学生結婚しすぐに離婚した過去から親に対して負い目があった。そのため不必要に反発し、親が持ってきた縁談も断った。断る理由にしたのが事業を始めることだ。甘い考えで始めた割にある程度の成果をもたらす。しかし、判断を誤り赤字へと転落させてしまった。

司はそこに目を付けた。梢には商才がある。ひとりでやるには荷が重いだろうが手助けする人物の存在で、いくらでも軽くなる。

司は梢の片腕となるべく人物を探した。そしてその男には仕事以外でも梢の力となる資質を持ってなくてはならない。そんな男は大学の同級生だと睨んだ。学生結婚した梢。秘めた想いを持っていた奴の存在を願った。

そいつは美作商事にいた。司は笑いが止まらなかった。あきらに借りが出来た。しかし借りの内容はこの時知られたくはなかった。そいつはかなり優秀なやつであきらへの借りは思いの外大きかったからだ。

梢の秘書に当てたその男は、すぐに梢の心を捕らえた。それを見抜き司は男に言い放つ。

「おめぇに渡すつもりで結婚した。俺は手を出しちゃあいねえ。しかし俺とはまだ婚姻関係にある。頭の良いお前なら分かるだろ?時期を待て。それから手を出せよ。」

梢の事業も離婚会見時に発表した。発表から2年後リニューアルオープンだ。梢は役員からCEOになる。離婚したとは言え道明寺との関係も良好だ。


会社、元妻、ここまでは上手くいった。


あとはあいつだけだ。


最後にして一番の難関だと司は思っていた。


離婚してもすぐに結婚に飛びつく奴じゃねぇ。


どうしたらあいつは俺の元へ来る?


あいつが俺に惚れているのは間違いない。


だが、頑固な女だ。意地っぱりで、正義感が強く、、


優しい女。


すげー可愛い女。


俺にとっては唯一無二だ。


あいつは俺を想って俺から離れた。ならば今度は俺を想って俺のところへ飛び込んで来い。


そんな思いで司は日本の地に立った。

↓ランキングに参加してます。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村


司側の事情を一気に説明。よく頑張った。よく耐えたよ坊ちゃん。
。゚(゚´Д`゚)゚。
あともう少しー
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

第五章スーツに愛をこめて cm(2) tb(0)
Comment
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re:

おはようございます。
昨夜も投稿後すぐにコメントくださったのに返さなくてごめんなさいね。
そりゃあ私つかつく派なので、つくしちゃんが一番ですが、二番は司ですよ〜
本当良く頑張りました。
司なら途中我慢出来ないのではとも思いますが、そこは飢えた豹の如く前を向いたのでする。
つくしを見たら緩むので、あえて見なかったこともあるでしょうね〜
これからは、、どうなるどうする?
今から書きます。
てへ。
でも一日2回投稿はなんとか出来そうです。
よく続いたなぁ〜
別れまでを早くすっ飛ばしたかったから2回にしたんだけどな。
lemmmon
Trackback
この記事のトラックバックURL
http://lemmmon.blog.fc2.com/tb.php/86-c2e03391
| |