甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て78
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素肌にシャツを着て78
2016-10-06-Thu
「では皆さんグルだったという事ですか。」

「そう。みーんな知っていたみたい。あたし達のこと。」

つくしは今桜子のジムで整体を受けている。再び気合いを入れてミシンへと向かっていたが、流石にぶっ通しでやったため身体がガチガチなのだ。それで桜子のとこで身体を解してもらいながら、司やTSUGeメンバーの愚痴をこぼしている。

流石につくしも司のスーツを作る算段を同僚達がしていたことに気づいた。

「いてててて、、きくーぅ。」

おまけに皆やっと気づいたかと呆れているのだ。

「まぁ当然と言えば当然ですね。」

「何がぁ?」

「道明寺さんですよ。お店に行き顧客にとどまってないところです。」

「え?あいつまだ何かしてるの?」

「気づきませんか?皆がそこまで道明寺さんのフォローをしているってことは、何かしらしてますよ。」

「何かしらって?」

「道明寺さんがお店に来て変わったことはありませんか?」

「変わったこと・・皆でオーダーシャツをすることになったことかなぁ。」

「以前先輩がひとりでやってたやつですね。皆でやる経緯は何だったんです?」

「んー佳乃さんが、新しいことを始めようと会議を開いて、、」

「佳乃さんとは?」

「半年前に新しく入った人だよ。前はクロ○二で働いてたって言ってた。」

「アパレルの大手じゃないですか!何でそこから先輩の店へ?」

「なんか働き難いって言ってた。ブラック企業だって。3歳の子どもがいてさ、大手だけど子育てには向かないって。2人目を欲しいけど前のとこでは無理って。でもさ、12年くらいいたらしいよ。」

桜子は人材が動いていること、その人材があまりに都合良く適任であることから、司が何をやったか理解した。

「なるほど。そう言うことですか。」

「え?どう言うことよっ、いてて・・」

「先輩のお店の環境を良くしたんですよ。おまけに道明寺ホールディングスとして何かはしていない。」

「お店の環境?佳乃さんが?」

「その佳乃さんが来てからお店は良くなったんですよね。そしてその方は店にとても貢献している。こんな都合良く適任者は現れませんよ。」

「じゃ、佳乃さんはあいつが連れて来たってこと?」

「そう考えて間違いないと思います。」

つくしはこの1年司が何もアクションしてないと思っていた。来店はなくても水面下で動いていたってことなの?

「おまけに念願叶ってスーツを作っているんですよね。」

「へ?あぁ、うん。」

「それもお店の人達のフォローでしょ。」

「うん。」

「出来過ぎですよ。」

つくしは納得した。確かに桜子の言う通りだ。だが、

「ブサイクな顔になってますね。ま、無理はないでしょうけど。」

当たり前だ。それでパァって顔になって嬉しい~流石ぁ~って笑えるか!

何なのあいつ!

何でもかんでも勝手にひとりで進めちゃって、あたしは振り回されるだけの役立たずか!

「役立たずとは思ってませんよ。」

キッと桜子を睨むつくし。そして頬を膨らませ不満顔を露わにする。

「まぁ、先輩に何も言わずに進めたのは道明寺さんらしいっちゃらしいですけどね。」

「なんでよ。」

「先輩の操縦を分かってらっしゃる。」

「はぁ?あたしの操縦?そんなに聞き分けないかあたしは!」

「ないと思います。」

キッパリと言う桜子。だかその表情はからかってなく真剣だ。

「道明寺ホールディングスとしては何もしてないと言ったでしょう。そう言うことですよ。先輩には知らずに進めたかったってことでしょ。」

「道明寺ホールディングス?どういうことよ。」

「お店を買い取って大きくすれば簡単にお店を良く出来ますよ。道明寺さんなら楽にできるでしょう。でもしなかった。そのままのお店というのが重要だったってことなんじゃないですか?」

桜子の指摘につくしは口をつぐむ。確かにそうだ。あいつは何でもかんでもお金で解決するやつだった。なのに今回はしていない。その理由は、、

「先輩がいるからでしょ。そして先輩ならば声をかけた道明寺さんに何て言いますかね?私は何もするなと言うと思いますが。」

反論できないつくし。多分、いや絶対そうするだろう。

枕に突っ伏するつくし、整体はもう終わっていた。突っ伏したまま動かない。

桜子は気持ちの整理をしていると思った。

「あいつの気持ちが変わったって弱気になったこともあったの。」

ボソっと小さな声で話すつくし。

桜子は何も言わず耳を傾けている。

「でも、あいつのスーツを作れるんだって思ったら、そんなことどうでも良くなって、、会いに行こうって、スーツを持って会いに行こうって思えたの。あいつが、、あいつが待ってる気がしたんだ。」

「先輩がそう思うならそうですよ。だって、道明寺さんが先輩のことを分かっているように、先輩だって道明寺さんのこと誰よりも分かってらっしゃるじゃないですか。」

つくしは起き上がった。片手を首にやりコキコキと回す。

「オジサンみたいですよ。性別まで変えないで下さい。」

辛口な桜子に笑みがこぼれる。

「オバサンじゃないんだ。」

「まだ老けて欲しくありませんからね。」

「ありがと桜子。」

「どういたしまして。」

つくしは立ち上がり、うーんと伸びをする。

「色々吹っ切れたようですね。」

「そうだね。」

「また煮詰まったら来て下さい。」

「そうするよ。」

桜子はつくしの晴れた表情に安堵した。嬉しい報告はもうすぐ聞けそうだ。

「でもさ、やっぱムカつくのよね。」

まだか?と桜子は眉根を寄せる。

が、つくしは笑っている。

「だから協力してよ。」



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やっぱりつくしは鈍感ということでした。
いや、鈍感っていうより優しいから悪く考えないって感じかな〜? ありのままを受け止める。それって懐の大きさを感じますよね。
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第五章スーツに愛をこめて cm(1) tb(0)
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