甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て83
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素肌にシャツを着て83
2016-10-08-Sat
寝返りして目を覚ますつくし。

下腹部にズンとした痛みがあった。

そしてベタベタした不快さが。

肘をつき上体を起こす。

隣には誰もいなかった。

「何時だろう。」

キョロキョロと辺りを見回す。

ベッドサイドに時計があり、時間は9時半近くだった。

くぅ

空腹を感じる。

ベッドから降りて何も着てない自分に気づき、慌ててシーツを巻く。

しかし、シーツはベトベトしていた。

「やり過ぎなのよ。って、相手したのはあたしか。」

とりあえずシーツ以外のものを着たいとベッド周りに目をやる。

脱ぎ散らかした服が散乱していた。

急いでそれらを拾い上げて抱え、ベッドの角、ドアから死角になる所に座り込む。

シーツのベトベトしてないところで、下腹部を拭き、下着を履く。

ブラをしようとするとホックがなかなか掛からないことに気づいた。

何度やってもうまくいかない。

何で?とホックの部分を見てみると、ホックの鍵が曲がっていた。

「あの馬鹿力。どうすんのよコレ。・・直せるかな?」

よっホッとホックの鍵と格闘するつくし。

なんとか形になったので、ブラをはめてみる。

「ま、無いよりマシよね。」

上着を探し、ベッド上に広げてみる。

自分のカットソーを広げ、他も並べる。

手に取ったのは司のワイシャツだった。

自分が作ったワイシャツ。

思わず頬ずりしてしまう。

すると、司の匂いがした。

下唇を噛み、しばし考える。

「良いよね。」

***


そろりそろりとドアの方へ向かうつくし。

ゆっくりドアを開け様子を伺う。

続きの部屋に入る。

その部屋にはドアが更に二つあり、確か右手が浴室で、左手がリビングだ。

浴室に入り、洗面台で顔を洗う。

タオルで拭きながら、 バスローブとかあったよねと探してみる。

しかし見当たらなかった。シャワールームが濡れていたので司が使ったのかもしれない。

再び続き部屋に入り、リビングの様子を伺う。

ドアに聞き耳を立ててみるが、何も聞こえない。

カチャ

少しドアを開けたつもりが音が響いてしまった。

焦るつくし。こんな格好誰にも見せられない。

「牧野か?」

「うっうん。道明寺?ひとり?」

ドアに隠れながら司に聞くつくし。もし、誰か一緒なら出て行けない。

「いや。違う。」

「へっ?」

「牧野様おはようございます。」

「わっ、お、おはようございます。えっと、、」

「秘書の西田です。」

「あ、西田さん。お久しぶりです。え、あ、あの道明寺は仕事ですか?」

「・・・・・」

「あの?」

「ふー。いえ、何でもありません。少々邸の方でやってもらうことがあるだけです。」

「そういう訳だ。そっちでちっとばかり待ってろ。」

「わ、わかった。」

バタン

タタタタタ

***


クックック・・

「悪い人ですね。監禁は犯罪ですよ。」

「この部屋に入る時あいつは拒否しなかった。監禁じゃねぇよ。」

「しかし、私がいてはこちらに出てこれないでしょう。結果的に監禁になるのでは?」

「おまけに服も用意してないしな。」

「!!!何故ですか?」

西田は本気で驚いている。司はいったい何をしようとしてるのかと予想出来なかったからだ。

「あいつ今日から一週間休みを取ってるだろ?」

「ええ、NYに行くつもりだったようですね。」

「なら、帰る必要ねぇよな。」

「それは今日だけですか? 牧野様が納得されるか疑問ですが。」

「ふん。一緒に居てぇって言えば居るさ。何年会ってなかったと思ってんだ。」

黙る西田。あなたが甘えるのは本当に牧野様だけだよなと呆れていた。しかも自分の言ったことに気づいていないらしい。

「そういう訳だ。俺も一週間休むからな。」

「ご冗談を。」

ギロッと睨む司。反論したもののどこか諦めの西田だった。

「はぁ。完全なオフは無理です。牧野様にも言ったように邸で出来ることはお願いします。」

「ああ?何とかしろよ。」

「・・・・・」

西田が無言で駆け引きしていると、


コンコン

「誰だ?」

「お食事をお持ち致しました。」

「食事? 入れ。」

司が許可をし、使用人が食事のワゴンを持って入って来る。

「牧野様から内線で食事の申し出があり、用意しました。」

「あいつが? そうか、もう10時だしな。ぐーぐー腹空かせてんな。」

クックックと司は機嫌が良い。

「下がれ。これは俺が持っていく。」

そう言って使用人を下げる司。

「しょうがねぇな。ちっとばかりだぞ。俺達の邪魔はすんなよ。」

西田は俺達ではなく、俺でしょと思ったが口にはしなかった。とりあえず機嫌を見て仕事をさせようと思っていた。

***


「牧野入るぞ。」

そう言って返事も聞かずドアを開ける司。
つくしは窓の方を見て座っていた。

つくしが振り返り、着ている物に気づく。

「おめぇそれ。」

「あ、コレ?へへ着ちゃった。」

ペロと舌を出し、笑顔を返すつくし。

司はハートを鷲掴みされ、食事を持つ手が危くなる。

それに気づいたつくし。

サッと駆け寄り、食事のトレイを両手で支える。

「セーフ。」

つくしは両腕を伸ばし、あたかも賞状を受け取るかのような格好になった。

そのせいで、着ているシャツの胸元がバッチリ見える。


ゴクリ

「?」

何の音?とつくしが上を向くと、怪しい目をした司と目が合った。


「おめぇ朝からやる気あんな。」

「は?何言ってんの?」

「俺のシャツ着て待ってるだけでも充分やる気なのに、おまけにチラ見せかよ。」


そう言って着ているTシャツを脱ぐ司。


「なんで脱ぐの?やる気?やる気無いわよ。」


脱いだTシャツを放り、ズボンのジッパーを下ろす司。それを見てつくしはさらに焦り、


「ちょっと!あたしはお腹空いてるの!あんたそこ朝から盛るな!!」





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第五章スーツに愛をこめて cm(2) tb(0)
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Re: 初めまして(^^)/

ご指摘ありがとうございます。
本当だ。「さん」が抜けてますね。
投稿は確認するものの気付きませんでした。
すぐに訂正しましたよ。
ちなみにあのセリフは広沢さんではなく荒井さんです。
最初の方なんでごちゃごちゃになりますよね。
(*´꒳`*)
私も同じ体質です。
なので書く方に回っちゃいました。
続けていけるよう頑張ります。
lemmmon
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