甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て88
プロフィール

lemmmon

Author:lemmmon
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

<< 素肌にシャツを着て89 main 素肌にシャツを着て87 >>
素肌にシャツを着て88
2016-10-11-Tue
司と再開してから3日目、あたしは今道明寺に連れられ大学病院に来ている。

英徳じゃないけど有名私立大学付属の病院。道明寺の連れであるあたしは超VIP扱いだ。

ピルを飲んでいることを打ち明けた時に、子宮筋腫の存在も言ってしまった。

子宮筋腫はけっこう良くある病気だ。いや病気ではない。なぜなら良性腫瘍だし命に関わることはないからだ。

ただそれがあることで月経量が増え月経痛も伴ってきやすい。実際あたしも月経量に月経痛には悩まされた。

でも、あたしよりももっと酷い状態の人もいるって聞いたし、以前桜子と婦人科に行った時はすぐに手術して切除する状態じゃないと言われた。

だからあまり気にはしてなかったんどけど、司は腫瘍という言葉に過剰に反応するしで大変だった。

***


「車を用意するから病院に行くぞ。」

「行かないってば。」

「我儘言うな!おめぇの身体のことだぞ。」

「だからよ。じゃあ聞くけどあんた子宮筋腫がどんな病気だか知ってるの?あたしはちゃんと病院で診断されて、医者の言う通りにピルを飲んで体調を維持してるわ。なのになんで病院病院って連呼するのよ!むやみやたらに病院に行って、診察の妨げになってるって社会情勢知らない?子宮筋腫くらいネットでも調べられるわよ。それから病院に行けと言ってよね。」


あたしがあまりにまくし立てるし、社会情勢なんて使ったからか、司は口を閉ざした。


「・・・分かった。調べりゃ病院に行くんだな。」

そういってガシガシ頭を掻く。その顔は不満そうだ。


「おめぇの事となったら、じっとしてらんねーんだよ。」

「ありがと。でも本当に大丈夫だよ。病院なんて必要ない。」

「おぉ。分かった。」

「とりあえず少し休んでいい?身体キツいんだ。」

「あぁ、いいぞって俺の所為だな。」

「その通りよ。」

そう言ってギロっと睨んでみた。


バツが悪そうにしながらも、司はベッドへと手を貸してくれ、つくしはそのまま眠ることにした。



そして、5時間程寝ただろうか起きたら夕方になっていた。

リビングに行くと司が何やら読み更けていた。


「仕事してるの?」

「あ?あぁ起きたんか。身体はどうだ?」

「ん。だいぶマシになったよ。仕事してるなら邪魔しちゃ悪いし、あたし帰るね。」


司はムッとした顔をする。

「仕事じゃねーよ。おめぇに言われたことだ。」

「へ?」

「子宮筋腫のことを調べていた。ネットでも調べたが、いまいち情報量に満足いかなくてな。ウチの書庫から医学書持ってきたんだ。」

「そ、そう。じゃあ病院行かなくていいって分かったでしょ。」

「いや、逆だ。明日一緒に病院に行くぞ。」

「なんでよ!」

「おめぇこそ子宮筋腫を甘く見てねぇか?」

「へ?だって病気じゃないし、甘く見るも、、」

「子宮筋腫の場所やデカさ次第では、妊娠に影響するらしいな。」

「ほぇ?」

「おめぇの筋腫はどこにある?」

「ど、どこって、子宮でしょ。」


はぁーーと長く息を吐かれた。

「子宮は子宮だが、子宮のどの場所かだ。体部か?頸部か?」

「体部ぅ?頸部って、、、分かんないよ。」


司はだろうなとばかりに冷めた目をしている。

つくしは司の医学書を持ち出してまでなんて呆れが一転、自分の軽視していた事実に身が小さくなる。


「おめぇ妊娠する気はあるんだよな。今朝俺にそう言ったぜ。だったら病院で詳しく調べとかねぇと、、三条と行った時は俺ともヨリを戻してなかったし、仕方ねぇとしてもよ、明日は行くぜ。おめぇも30過ぎてんだし、俺との事も含めてちゃんと考えろよ。」

***


そう言われてつくしは言い返せなかった。
確かにそうだ。自分も31になって、子どものことを考えると年齢だって余裕がある訳じゃない。


妊娠・出産のことはデリケートな問題だ。特に30を過ぎると周りの反応も違ってくる。

妊娠したことはおめでたいことなのに、祝福できない人もいる。

それは妬みや嫉妬。

はじめは男性に対するものだとばかり思ってたが、佳乃さんや菜々子さんが言うには相手ではなくて、妊娠することに対する嫉妬らしい。

相手がいても、妊娠出来ない人がいるなんて知った時は正に寝耳に水だった。

それに、例え妊娠しても出産までたどり着けない人だっていることも。仕事をしている女性が増えた現代、いざ子作りをとなって知る現実をつくしは、佳乃や菜々子からそれこそ耳にタコができるほど聞かされていた。

だから司が子宮筋腫を調べ病院に行くと言われ、断ることは出来なかった。



「ふぅ。」

「どうした?」

「んー、なんか緊張してきた。本当に筋腫が大きかったり位置が悪かったらどうしようと思えてさ。」

「どうにかするに決まってんだろ。ここまで来て何もないっつーのはやっぱり都合良くね?おめぇピル飲んで体調がいいんだろ。だったら何かあるって考えて立ち向かおうぜ。気合い入れとくか?」


前を向いている司の言葉につくしは気持ちを揺さぶられる。

「そうだね。じゃ、背中にドンって思いっきりやってよ。」

司はニヤっとして片手を振りかざした。

つくしは目を瞑り気合い入れに耐える準備をする。


グイッ

つくしは腕を引っ張られ思わず目を開ける。


目の前には司の顔が半分かかっていて、クルクルの頭が見える。


フィユー
誰が口笛を吹く。


何をされているか気づくも、つくしは後頭部を抑えられ身動きが取れない。


司の唇が離れ、2人の唇が糸で結ばれる。
それが弾かれ、つくしはハッとなる。

「何すんのよ。」

つくしの顔は真っ赤だ。


「気合い入れだろ。」

司はドヤ顔で答える。


「余計な事考えるな。まだ何も言われてないぜ。」


「ゔ、、、」


だからってこんなところでとつくしは恥ずかしくて穴があったら入りたい気分だった。


そうこうしているうちに名前を呼ばれた。待ち時間の少なさは特別扱いの最上級だが、公衆の面前でのキスの余韻でつくしにそんな事を考える余裕はなかった。


↓ランキングに参加してます。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村


子宮筋腫けっこうメジャーですよね。私も持ってます。小さいけど。
こういう展開ありがちでしょ。
なにせリアリティを求めるlemmmonですから、不治の病とかは致しません。
それもあるにはあるんだけどね〜

それと次の投稿が物議を醸しそうでハラハラしてます。男性の読者もいるのかな?女性でも反発しそうで、やっぱり書き直そうかと悩み中です。
次のお話読んで変えたほうが良いよと思ったら教えて下さい。
つくしの司へのブラックジョークなんですが、、、
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

第五章スーツに愛をこめて cm(0) tb(0)
Comment
 

Trackback
この記事のトラックバックURL
http://lemmmon.blog.fc2.com/tb.php/98-23b15556
| |